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機動戦士ガンダムTVアニメ全話視聴完了・感想とガンダムへの思い

TVシリーズの感想だけ見たいかたは2.までスキップでどうぞ。
1.は私がガンダムをちゃんと観るまでに諸々あったという自分語りなので。


1. 私とガンダムとの因縁

私とガンダムにはちょっとした因縁というか、良い思い出と悪い思い出があり、
悪い思い出によって、ガンダムを視聴すること自体を遠ざけていた事実があります。

子供の頃は、ガンダムにかなり好意的で、でもアニメは見たことないそんな時期でした。
SDガンダムが特に好きで、ゲームではガチャポン戦士2を友達とよく遊んだり、
お小遣いやお年玉はSDガンダムのプラモデルをよく買ってました。
武者アレックス、魔殺駆、闇皇帝、サタンガンダム、ナイトガンダム、レッドウォーリア・・・数えたらキリがないぐらい買ってたと思います。
SDじゃないほうではV2ガンダムが好きでした。

下敷きなどの文房具もSDガンダムに揃えるなど、かなり熱狂的なファンだったのですが、アニメは全く見てない(そもそもテレビをあまり見ない家だったのもあり)まま育ってどのガンダムアニメも通らず、そして高校生あたりで、その熱も冷め、自分の中では過去のものになっていました。

そして専門学校時代に突入するのですが、この頃はだいぶ精神的にも拗らせてて、
なんかこう人間そのものが大嫌いシーズンに入ってました(なんやそりゃ)

専門学校って(私が入ったところがそうなだけかもですが)
お金払えば入れるもんだから、(言葉を選ばないと炎上するかもだけども)
私含めて、世間的に所謂"終わっている"人間が集う場所になっていた印象です。
少なくとも私が入ったところはそうでした。
大学へは行けず、意欲もなく、ただ高校の延長でとりあえず来ている という状態。なので、ある程度日数が経つと学校にすらこなくなる生徒も結構いたり。

そんなクラスで、初日自己紹介で(最前列に女子がいるのにも関わらず)エロゲーがどうこう話す一派がいて、デュフフ…エロゲー、デュフフ…ガンダム みたいな地獄のような自己紹介を見せられ、ガンダム自体ももう気持ち悪い対象として
私の中でひとくくりにしてしまったのです。

私自身が陰陽なら間違いなく陰キャで、オタクなのですが
(エロゲーはやったことないけども)ある種同族嫌悪だったのかもしれませんね。
とにもかくにも、その一派、一派と言いつつ大半がそんなコミュニケーション難ありな輩ばかりのクラスで、馴染めるわけもなく、また私もだいぶ尖っている厄介オタクなので地獄の学生生活でした。

そんなわけで、ガンダムという作品を触れずに、毛嫌いしたまま社会人に突入。
職場で、どういう風の吹き回しか、職場の諸先輩方からガンダムテレビシリーズを勧められたわけです。
が、上記のように既に嫌いになっているので(みてないくせに)、とはいえ社会人1年目の若造に拒否権もなくちょっとだけ見たんですが、結局、面白さがわからず数話で断念しました。斜に構えている残念な状態なのが変わってなくて、
ロボで戦うより戦闘機のほうが良くね?なんでロボットなの?というクソつまらないツッコミが脳内に発生してしまい、作品を真正面で見てなかったんですね。

さて、その数話で断念したところから、今回急に全話見るに至ったまでに10数年の歳月があったわけですが、その間、人生において結婚、出産、育児、単身赴任、転職等色々な経験をして考え方や物事の捉え方も少しずつ変わっていったというのが影響しています。
作品に対して、まずはまっすぐ見てみよう、その上で何故製作者はこのような表現をしたのだろうか?と考えてみようと。
結局そのきっかけも「けものフレンズ」だったりするんですが、それは別のNoteにてまとめています。では本題に。

2. ガンダムテレビシリーズの感想

7月に入ってから、一気に1話から43話までOP,ED以外はスキップせず視聴しました。
もともと水星の魔女視聴後、ガンダム作品に興味が湧き、連邦に反省を促すダンスの影響で、閃光のハサウェイを見て、ハサウェイにどハマりし、関連作としてあがっていた逆襲のシャアを視聴、その後ククルスドアンの島を見ていました。
このククルスドアンがもともとテレビシリーズの話を切り出したものであるとのことで、ならばテレビシリーズを今度こそしっかり見てみようかと思ったのです。

全話見ての感想ですが、一言で言うと「大河ドラマ」と感じました。
各キャラクターももちろん魅力的ではあり、キャラものロボものであるのもそうなんでしょうけども、主人公側が絶対の正義か?敵側の考えや生き方も都度見せたり、保護してた移民たちが反乱したり、白兵戦になったりと
これ子供向けアニメ???と思うような展開や台詞回しが多々あり。

ジオン側も内部で政治的な対立や争いがあり、そのせいで本来補給すべきところに
モビルスーツを送らなかったり、貴重な戦力を蔑ろにしたりと、ちゃんとやってたら勝ててたでしょというそれこそリアリティがある状況になっていて、
ジオン側の公王と長男、長女でも思想が異なっているせいで終盤で大きな亀裂が入るところもまさに大河ドラマ的。ランバラルにドムを充てていれば、ドズルもすぐ救援を頼んでいれば、そもそもガルマをあそこで仇討ちしていなければ…とジオン側で考えたらいくらでもチャンスはあったんだろうなぁと。
それだけ、劇中でのホワイトベースのピンチを演出できていたとも言えますね。

作品を見るまでは、シャアってもっと賢いクールなイメージだったんですが、
全然そんなことはなく思いの外人間臭くて、それが逆に良い感じでした。
まぁ先に逆襲のシャアを見ていたので、大体は予想していたけども思ったよりも
アニメキャラしてないですね。
コナンの赤井秀一のモデルとのことで、赤井さんイメージで見に行くと、あれ?と思ってしまう。

また、アムロがなかなかに面白いキャラで、機械オタクという設定が最後まで活かされていて、終始修理していたり、ザクのデータから行動パターンを計算するなど、研究熱心で、ただロボットに乗る熱い主人公!というわけではないのがとても良いですね。
終盤のガンダムがオーバーヒートしてしまうあたりの、アムロのイライラには申し訳ないけど笑ってしまう。お前が強すぎんのよって。

カイやハヤトもいい味してて、カイがどんどん成長してく様と、カイとアムロの関係も見ていてここ好きポイントでした。

一方、恋愛関連はちょっとドロドロというわけではないけど、昨今の恋愛描写とは異なるドラマ手法?ですかね、正直なところ、フラウの一方的な好き描写はあってもなくてもどっちでもよかったかなと思う点ではあります。
状況が状況なんで恋愛している場合でもない。
ミライとスレッガーのシーンは好きですが。

味方サイドならリュウ、スレッガー、ジオンならランバラル、マ・クベが特に好きでした。どれもキャラが立っていて、それでいてセリフと思惑が異なっていたり、言葉の裏があったりと深みがあるキャラたちでしたね。
あと全体的に会話やセリフがストレートじゃなかったりするのは、どうも(にわかですみませんが)監督の趣向らしい?ようで。
閃光のハサウェイも(元小説)、やたらセリフ回しが難しい=それが楽しい印象だったので。

途中から、見た話をYoutubeの考察系も見つつ保管して見てましたが、
これ打ち切りだったんですね。そう言われると、ギレンとキシリアがわりとあっけなかったり、最終話が余韻に浸るまもなく終わったり、そう言うことなのか。

もうかなり昔の作品ではあるので、途中間延びしたり、飛ばしちゃうようなこともあるのかな?と思って見始めたのに、凝縮されてて飽きはしなかったです。

下げる意図はありませんが、水星よりも楽しめたというのが自分自身でも驚きました。水星も2期から入ったものの、毎週楽しみにしてた作品ではあったので。

不満点を強いてあげるなら、(しょうがないんだけど)OP、EDの映像に変化がないこと、ずっとリュウいるじゃん…
あとは次回予告で結構なネタバレをするところかな。なので次回予告は見ないようにそこでいつも再生を止めてました。

何十年経っても、結局初代!と言われる意味も理解しました。
これはすごい作品だよ全く。

これから劇場版やオリジンも見てみるつもりではあります。

ここまで持ち上げといてなんですが、一番好きなガンダム作品は?と問われると
今見た中では、閃光のハサウェイです。

総括すると、古いからとか、オタク向けだからとか穿った見方をせず、まずは作品をしっかりまっすぐ見る というのが私自身が学んだ教訓であるとともに、
これ書いてて、昔の残念な学生時代を思い出してウッとなった(笑)
あと今は、XBOXでバトルアライアンスしたり、ガンプラを作ったりと家族でガンダム三昧してます。



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