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女優としての初舞台 紅さん、本当におめでとうございます

今とても泣きそうになりながらこれを書き始めた。
おかしいな、予定では発狂レポを書きなぐって、これはちょっとノートに載せられないかもしれないなんて悩んじゃうような溺愛というかセイヘキというかスキの爆発!!みたいな内容で熱海の感想を終えるつもりだったのだけど。

なんでこんな気持ちなんだ! 

いや、わかってる、これを書いたら次に一歩踏み出そうと決めていたから。理由はそれなんだよね、うん。まだ心の準備ができていないのか。これを書いたら終わっちゃう、なんて気持ちでいっぱい。

熱海五郎一座の千秋楽はきっと、由依ちゃんが泣いちゃって、見守っていたさゆみさんも話しているうちに泣いちゃって・・・ってなるんだろうなと思ってた


だけど現実は笑いの神が降臨して舞台はてんやわんや
トラブルは音響のストップだけにはとどまらず、カーテンコール2回目にはハイヒールを脱ぎ捨てたさゆみさんとそれを履かせてくれるドレスアップしたゆいちゃん、という謎の展開がこれ以上ないキレイな大オチで、爆笑とともに幕を閉じた

当日はあまりにもハッピーフルコースだったので、千秋楽の寂しさが今になって押し寄せてくる

さゆみさん、とうとう女優デビューを完走されたんだな

本当におめでとうございます。

今振り返ると

2019年10月に宝塚歌劇団を退団されて数週間後、すぐにFC設置してくれたさゆみさん。事務所の発表、DS、紅ingコンサート、そして今回の舞台、熱海五郎一座まで滝のような供給。


退団直後、さゆみさんの気配が消えて廃人と化していた数週間が嘘のよう。突如埋まっていくスケジュールに歓喜した。

でも事態は思ったようには運ばない。世界はまさかのナントカウイルスに突入。
ギリギリのタイミングで紅ingは規制もなくできたけれど、そこからは延期に中止が相次ぎ、ファンもさゆみさんも相当に堪えた。・・・いや、さゆみさんは一度も堪えたなんて発信したことはないんだけども。

公演が延期になるたび、

「こうした状況になってはじめて“普通“であることがどれだけ大切で奇跡だったかという事がわかる。下を向かず、前を向いて進むんやで!負けたらあかん」

とファンにメッセージを送り続けた。それは一度もぶれることなく、何かあるたびに、さゆみさんの言葉で私たちを励まし続けた。

退団後、主戦場である舞台の公演が2つも中止になった。退団後の頭という、とても大事な時期だったと思う。
つらくないはずはないのに、さゆみさんはいつもいつも、ファンを励ます立場を崩さなかった。

在団中いつも公演して役を生きていたさゆみさんの姿が、一年半もの間舞台で見られなくて、私は現役の宝塚の舞台を観劇して栄養をもらいながら、まだかまだかと首を長くしていた。

正直なところ、浮き沈みも何度もしたし、待ちくたびれていた時期もあった。

それでもさゆみさんの舞台を待っていた。自作でアクリルカードを作ってみたり、公演をテーマにした消しゴムハンコ作りにハマってみたり(何してるんだろう)、舞台初日までのカウントダウンをしてみたり。

そんなことをしているときがすごく楽しくて、浮き沈みするテンションを持て余しつつ、(やっぱりさゆみさんを待ってるんだな)と自分で実感したりしていた。

さゆみさんが舞台上で役を演じている舞台がみたくて

いよいよ熱海五郎一座の開幕も近い5月26日くらいにはもうドキドキが止まらなかった。
もうすぐ本当に初日がやってくるなんて。この長い長い持久走にゴールが見えた気がしたけど、でも安心はできない。

この気持ちを言葉にしたらまた舞台が遠くなるような錯覚におちいり、胸の内にしまった。

だから5月30日の初日、派手な音楽とともに白い帽子をかぶったさゆみさんがせり上がってきたときの心境はもう何と言ったらいいのかわからない

ただただ、千切れるほどに拍手した。周りの皆さんも、千切れんばかりに拍手した。拍手で届け!!その気持ちは多分皆同じだったと思う。

さゆみさん、おめでとう、おめでとうございます!

開けてみればその脚本はあまりにもさゆみさんにぴったり、見事な当て書きだった。
女性に寄せた美しい軍服、もう聞けると思っていなかった低音でドスのきいたセリフ。

一歩踏み出す時の足づかいに宝塚で培った所作を感じ、盆踊りの掲げた指先の美しさにうっとりした。

そしてなにより、さゆみさんは舞台を華やかに華やかに、照らし続けていた。

紅さんが舞台に戻ってきた!

一座の心意気と思っていいのか、本当に紅さんに光の当たる脚本で、何度見てもまた見たい、もう一度見たいと思わされた。


回を重ねるごとに少しづつ練り直される脚本も楽しかった。

観劇に行くたびに、紅さんは元星中佐の解釈を深め、笑いには貪欲に、オンとオフを使い分けて爆笑をかっさらっていた。

かと思いきや、2幕後半、軍服を脱ぎ、きらびやかな黒のロングドレスでゴージャスに現れるシーンでは毎回、登場とともに客席からほぉお・・・というどよめきにも近い感嘆の声を引き出していた。
さゆみさんがよく言う“ギャップ”は舞台でも存分に発揮されていた。

私は大笑いしながらとっても誇らしい気持ちでいっぱいだった。
小さな子供が作った折り紙を「みて!みて!」と言うように、私もどこかの誰かに「みました?!みましたか!?」と言って回りたい気持ちだった。

これがうちの紅さんです!!   って

。。。。。。。。。。。
あっという間にひと月が過ぎ、そしてかつて見たことないようなお笑いの神が降臨した千秋楽を迎えて、それから今、二日たった。


私はまだまだ熱海五郎一座の中にいて、あのシーンやこのシーンや、千秋楽の最後のお辞儀で、ウルウルした小倉さんが、ずーーーっと明後日の方向にお辞儀していたことなど思い出しては、ふふふとなったり、喪失感に浸ったりしている。


心地のいい余韻なんだから、好きなだけ浸ってたらいいものなんだけど、どうやら多忙な紅さんはもうエニシング・ゴーズへ向かって稽古に励んでいるようだ。

やっと見つけた舞台の上の紅さんに置いて行かれないよう、この熱海五郎一座の思い出は新鮮に大切に胸にしまい、そして次の舞台へ私もついていきたいと思う。


たくさんの愛を受けて紅さんが煌々と輝いていた熱海五郎一座。自信にあふれた紅さんの舞台姿はすがすがしいまでに気持ちのいいものでした。
とうとう迎えた女優デビュー、おめでとうございます。心から嬉しい。


紅さんは最高の女優さんだ!!


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