見出し画像

過去の高卒野手と2018ドラ1トリオの将来④

今回は本連載の第4回!

4年目以内に規定打席に到達した選手について見てみた感想ですが、3つ感じたことがありました。

1つ目は、出場機会を増やすために様々なポジションを守っていることです。

図を見ていただいてわかる通り、ほとんどの選手が入団時に希望していたポジションからコンバートされています。特に外野手に転向するパターンが多く見られています。
おそらく外野は
・3ポジションあるため枠が作りやすいこと
・守備力が内野ほど求められないこと
が理由だと思います。
また、山田や浅村みたいに高校時代に守備力も評価されていたはずの遊撃手が二塁手も転向するパターンもあります。
外野手はコンバートする選択肢がないため、外野で生き残るしかないと思います。

2つ目は、1年目は基本的に2軍生活しているということです。

今回取り上げた選手の1年目の2軍での打席数です。なんとなく多いという感じはわかっていただけると思うんですが、このデータだといまいちしっくりこないかもしれないので

これは去年の高卒新人で1軍デビューした選手の2軍での打席数です。清宮は1軍に帯同する時期が長かったので打席数が少なくなっています。西巻、村上、安田は多く打席に立ち、結果を残しシーズン終盤に1軍出場も果たしました。
実際に2軍で好成績を残してシーズン終盤に1軍を経験するパターンは、今回取り上げた選手の中でも比較的当てはまっています。
そもそも前年まで高校生だった選手たちは、2軍と言えどプロで多く打席に立つこと自体難しいことなのです。1軍なんて夢のまた夢です。

3つ目は、スラッガー以外は自力で1軍のレギュラーになっているということです。

この表は規定打席に到達した年の成績になります。筒香と中田は打率ワーストですが、いきなりタイトルを獲得したり好成績の選手もいます。特に近年その傾向が高い気がします。
筒香や中田のように入団当初からスラッガーとして期待されているような選手は、率は残せなくても本塁打という考えがあるからか、どちらかというと固定されて規定到達を果たしたという感じの成績です。他の選手は普通にチームの戦力として機能している印象です。

まとめると

①出場機会を増やすために複数ポジションに積極的に挑戦するべき

②1年目は2軍で多く打席に立って徹底的に鍛えるべき、1軍昇格はシーズン終盤で良い

③実力が足りてないのならば無理に固定しなくていい(スラッガータイプの選手は除く)

次回は本連載の最終回、これまでのデータや分析を基に高卒トリオについて考えていきます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?