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ゴールデングラブ賞の問題点

こんにちは、pastaです。

日本シリーズも終わり、各種アワードの受賞者が発表される季節になりました。
そんな中、先日ゴールデングラブ賞が発表され、その内容がかなり物議を醸しました。

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問題視されている点

1.セイバーメトリクスの守備指標と大きくかけ離れている結果
セイバーメトリクスにおいて、信頼度の高い守備指標としてUZRが挙げられますが、このUZRで見ると本来選ばれるべきではないような選手が選ばれています。
例えば、松田選手や坂本選手はUZRがマイナス(ざっくり言うと平均以下の守備能力ということ)です。さらに大島選手は規定到達のセンターでは最下位の数字で、パリーグの外野手は3人とも全員UZRがマイナスです。

2.投票の意図がわからないような選手への投票
広島のバティスタ選手、阪神の木浪選手、横浜のソト選手に1票入っていました。彼らはどちらかというと、守備が上手くはないという部類の選手で、投票するにふさわしい選手なのか疑問です。

原因は何か?

1.記者が勉強していないため、印象に頼りすぎている
 上記でUZRがマイナスであると取り上げた選手たちは、過去に守備の名手として取り上げられた選手たちです。実際にUZRで見ても、そのことは紛れもない事実です。しかしながら、今年に限って見ればUZRはマイナスであり、守備でマイナス影響を与えると客観的に出ているわけです。そこはしっかり加味しなければならないと思います。
 データ野球やセイバーメトリクスは、確かに日本では最近クローズアップされるようになったまだあまり馴染みのない概念かもしれません。しかしながら、プロ野球について取材することを仕事としている以上、日々現場を取材するだけではなく、最新のトピックについてしっかりと知識を習得していくべきです。

2.誰も得しない無記名投票
 広島のバティスタ選手、阪神の木浪選手、横浜のソト選手に1票入っていましたが、このようなことが起こってしまうのは、無記名投票だからだと思います。記名投票に変えることによって、意図がわからないような投票をした記者には説明責任が伴うことになります。このような内容の投票を減らすためにも記名式を導入すべきだと思います。

最後に

 UZRだけでゴールデングラブ賞を選ぶならば、投票は必要ないですし賞自体も陳腐なものになってしまう気がします。やはりプロ野球は見る者あっての興行なので、印象やイメージが結果を左右することもまた一興だと思います。ただ、イメージが先行しすぎて、現実と結果があまりにかけ離れている現状は、直していく必要があると思います。

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