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焦点距離の検証をした話

こんにちはパッチキのまさきです。
いつもは初心者広報として写真や動画の撮影、編集、SNSなどの業務をしています。

今回は撮影の勉強をしていて気になった焦点距離による写真の印象について検証してみました。


検証しようと思ったきっかけ

本当ににまだまだ未経験に毛が生えた程度の私ですが、社内のイベントでの写真撮影を任されました。
写真は趣味で某テーマパークなどで撮ったりしていたので一眼レフの扱いは慣れている…はずですが撮影の難しさの壁にぶち当たっています。

実は前回もイベントの撮影を任せていただいたのですが、
その時はうまく撮れず…。
こっそりphotoshopでなんとか世に出せる程度の写真にしていました。


photoshopのおかげで世に出せるピザの写真


今回はphotoshopなしでは世に出せないような写真は避けたい。
というわけで撮影の勉強をしていたところ、次のようなことを聞きました。

「モデルさんによって似合う焦点距離がある!」

どうやら、モデルさんの得意な雰囲気によって、焦点距離の得意、不得意が発生するようです。
ボケ感など変わるところはあると思いますが、提案されていたのは超広角や超望遠などではなく標準レンズの範囲内の焦点距離。

「いやいやそんなちょっとの焦点距離で変わる???」

と思いました。
普段ボケっと焦点距離をいじっている私には信じられない話です。

なので、今回は同じ被写体、同じ構図を用意して検証してみます。
それではやっていきましょう!

撮影する風景と設定


iPhoneSEで撮った今回のモデル

今回はこのぬいぐるみを撮っていきます。
モデルさんではないので雰囲気の検証になりますが表情とか変わらないから逆にわかりやすいのかも…?
場所は私のデスクです。

iphone SEで撮った全体像。ポツンとしている。

検証する焦点距離は

35mm / 50mm /80mm

でいきます。
残念ながら目分量調整でピッタリ設定はできなかったので大体の焦点距離に設定します。


使用機材

カメラ  CANON EOS Kiss x50

レンズ  TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II

おおまかに設定

SS   1/30
F値  5.6
ISO  400

(上記設定は変えずに撮影します。)

構図は大体同じにしてありますが、焦点距離が変わるごとに私のいる場所が変わるので若干の違いが出ています。

そして現像ですが、撮って出しだとあまりに黄色かったので、ホワイトバランスを同じ基準で調整、そしてレンズ補正のみ行っています。

いざ検証開始


それでは検証していきます

一眼レフは望遠になればなるほどボケるのでおそらく差が出るとしたらボケ感だと思います。
その点を踏まえて、ぼかしの対象として後ろのデスクや椅子を入れた構図で撮っていきます。


まずはiPhoneで

iphone SE(第3世代)で撮った写真


まずは構図の確認と基準としてiphoneで撮った写真から。
私が使っている機種はそこまでカメラ性能は高くありませんが、普通に使うなら充分綺麗だと思います。
背景も意外と綺麗にボケていて、びっくりです。

焦点距離 35mm

焦点距離 35mmの写真

古い機種とはいえ、iphoneに比べて綺麗さが段違いでびっくり。
さすが一眼レフ。

背景ボケですが、後ろには椅子があって〜というのがはっきり認識できそう。
なんかパッとしないのは私の技量だと思います。

撮ってる時の印象として、思ったよりも近くまで寄らなければいけなかったです。
モデルさんが撮られ慣れていないとこれは硬くなっちゃうかも。

焦点距離 50mm

焦点距離 50mmの写真

続いて50mm。
背景ボケの感じもちょうど良さげ。
被写体の奥の方がボケてしまっていますがおそらくこれも私の技術不足だと思います。
一番無難に綺麗と言った印象を受けました。
(それがいいのかは人それぞれですが)

撮っている時の感想はいい感じの距離感で撮れて撮りやすかったという感じ。
35mmと違って近づきすぎず撮れたのでさっきよりもアップで撮りやすかったです。
人間相手だとより近づきすぎて緊張…みたいなことが減りそうですね。

焦点距離 80mm

焦点距離 80mmの写真

まず狭い場所だったので撮りづらかった…。
とはいえ背景のボケ感は一番綺麗に仕上がりました。
ロボットくんの写真としては一番好きです。

印象に残っているのはピントの合わせにくさ。
狭いからというのもあるとは思いますがなかなかピントが合わず苦戦しました。

並べてみた

比較画像

それぞれ写真を見ての感想ですが、背景ボケによる印象は大きいですね。
写真のイメージやモデルさんの印象や演技力、当日のロケーションなどで焦点距離を選ぶ必要がありそう。

はじめましてのモデルさんと撮るときに雰囲気や撮りたいイメージが固まっていない間はとりあえず50mm前後で撮ってみて、イメージが固まってきたら焦点距離を変える、というのもありかも?と思いました。

意外だったのが被写体の大きさや角度はあまり変化がないのに背景の範囲が違うこと。
ここはレンズの差なのか私の技量の問題なのかわからないので、検証が必要ですね。

個人的に基準をつけるとしたら

30mm 背景綺麗なところでの写真
50mm とりあえず撮りたい時
80mm 被写体をとにかくバッチリ撮りたい

という基準で使いたいです。
(とらわれず臨機応変に使い分けできるのが一番ですが)

また物撮りという観点で言えばとにかく物を目立たすなら80mmが向いている印象を受けました。
装飾品などがボケてしまうので、アクセサリーなどは35mmやそれより広角の方が綺麗かもしれません。
これはまたこの焦点距離には何が向いてるのかというテーマで検証してみたいです。

結論:焦点距離は大事

結果、背景のボケ感でかなり印象が変わりました。

今までとりあえずぼかせばいいんだから、望遠で撮っときゃ綺麗っしょ〜という感じで撮っていた私が過去の自分に言えるのは

焦点距離って超大事だぞ!!

たかが焦点距離と思っていましたが、こんなに印象の差が出るとは思っていなかったので勉強になりました…。
また勉強がてら検証していきたいな。

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