なぜ？

目に飛び込んできた名前に
耳元で鼓動が鳴り響く
貴方の名前がある
なぜ？
20年以上貴方とは会っていない
連絡先すら知らない
知っているのは名前と貴方の表側

貴方は私の人生を変えた特異点
好きや憧れ、そんな言葉で
カテゴライズできない
唯一無二の存在
だが自分は貴方に相応しい人間ではない
貴方の幸せを願い
貴方がいない運命に抵抗しなかった
もう2度と会うことはない
貴方との縁は繋がらない
繋がりたくなる自分が想像できるから
貴方と繋がるものは全て断ち切った

そう信じていたのに
なぜ、今ここに貴方の名前があるのか
メッセージアプリは直接しか友人にならない設定にしている
だがその設定も虚しく、貴方の名前を出してきた
何かあったら頼って欲しいと一方的に渡した連絡先
貴方をもう失望させたくなかったから
ずっと番号だけは変えなかった
貴方からの連絡ではないが
これは運命なのでは？
貴方からのSOSが奇跡を起こしたのでは？
と勘違いをさせられる
便利な時代は面倒を呼び寄せる

今幸せですか？

それだけを確かめたかった
それだけが数少ない夢の一つだった

欲望にまけた
連絡を取ってしまった

彼は幸せとは言ってくれなかった
つまらない大人になったと彼は語った
彼の言葉は20年前よりも子供のよう
昔の自分が知る貴方はいなかった
母のように彼は悪くないと慰めた
彼は横に降りてきてしまった

昔見た名作と感じた映画を
再度観たときのこんなものだったか？
そう感じることは良くある
そのときの環境や感情
それらが「そのとき」を創る
だから大切なものは壊さないよう
胸にしまっておくべき
だからあのとき2度と会わないと誓ったんだ

それなのに
壊してしまった
それなのに
それなのに
貴方と連絡を取り続けたい自分がいる
貴方に会いたい自分がいる

彼は喜んでくれた
縁が繋がって嬉しい、と
でも彼から連絡がくることはない
縁は自分が繋げなければすぐに切れる

分かっている
本当は自分の醜さを知られるのが怖いから
貴方に蔑まれるのが怖いから
貴方にとって良い映画でいたいから
貴方と繋がらなかった

それなのに
繋げてしまった
繋がってしまった
後悔してももう遅い
映画は変わってしまったが
新しい映画の終わりを見せて欲しい
ハッピーエンドしか認めたくないが
だが彼は自分が求めるハッピーエンドに進む想像がつかない
これは自分のエゴ
ハッピーエンドは人によって違うのだから
だからここで映画を止めるべきだろう

未練がないと言えば嘘になる
最後まで貴方を観ていたい
怖い
この縁は勝手に切れるのだから

あぁ、ここで

「私が貴方を幸せにする」

20年前、貴方に変えてもらったのに
今もまたそう言えない
あのときと変わらない自分

貴方は私の人生に影響を与える

自虐のように慈愛のように
ひっそりと微笑み
貴方の名前を削除する手は止まったまま

【あとがき】
いぇーい、結局書いてしまったぜ！笑
いや、ずっと書きたかったけど、書きたい話が色々調べないとで、時間かかるなーとなかなか書けず、この話なら調べないで簡単に書けるな、と。貴方と彼とかわざと統一しなかったりなど少し考えたりしましたが、結局わーっと思いつくまま。と言ってもやはり言葉は調べないと書けないもので、私という言葉を使いたくなくて、どう書くかとかも大変で、内容も支離滅裂になったけど、ちょい実話なので、消したくない部分もあって、それでも大分消したけど、まだ支離滅裂。すみません、今回もなんかモヤモヤを吐き出したくて、以前ならもう少し書き方をかえたりなどして作ったんですが、今日はこのままでいきますm(_ _)m  
　ちなみにメッセージアプリは今ほとんどの方がメインで使ってるものですが、私はあまり人と連絡を取るのが不得手で、上述のように他のアプリなどとは繋げず、直じゃないと繋がらない設定にしてます。そもそも彼の連絡先、SNS全て知らない。ちょい前、旅行中に携帯ぶっ壊れ事件があって、旅行中に携帯修理というか代替えになり、バックアップはPCだったので、必要なものだけとりあえずインストールした際になにか起きたのかなー？彼が私の番号を登録してたしか思いつかないけど、それは私の自惚れ…いろいろアップデートしてるから、知らない設定があるんだろうな。まぁ、正直いらんことしやがってが9割と久々に連絡取れて良かったが1割😆
良い思い出は良い思い出で終わらせておきたかったけど、正直気にはなってたので、これで心残りはないかな、と。
次の投稿はきちんとしたものあげたいですねー。どうせなら俳句大会参加したいなー