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Coffee Wrights


  手帳に、行ってみたいお店を
ばばっと書き記していた。

 本当に自分のメモのためだけの、
粗雑な字で。


 このリストをつくったのは実は
2018年。

上のtea proteinのお店とBiopleは、
最近付け足した。


それから、BRICK LANEというお店も
2021年になって付け足した。


 Coffee Wrightsは、
三軒茶屋付近に住む同級生が
行っていて、インスタを見て
おしゃれだな〜なんて思って
リストに追加した。


 ちゃんとお店のイチオシ、
「あんバターコッペパン」と
メモして。


あれから何ヶ月経ったろう。


やっと、行ってみたいお店に行った。


今日は平日、小春日和。


薄手のリブニットに、
1年ぶりくらいに履いた
花柄の黒いロングプリーツスカート 、
黒いショートブーツに、
トレンチコートを羽織った。


春、なのね!


 春がきたんだ!

 心躍る。


 家を出る前に、
柚子のヘアオイルをつけて、
5年前のクリスマスに友人からもらって
まだ使っているミックスベリーの香りのハンドクリームを塗る。


ふわっと甘い香りの私になった。


用事のある母が車に乗せてくれて
三茶でおろしてくれた。



まずは、
Biople by Cosme Kitchenへ。

ずっと欲しかったジョバンニの
スクラブ。

ゆうこすがインスタで紹介していた
商品たち。

それから先日、ゆうこすが
リブランドしたYOAN。


どれも気になっていたのが、
このお店に揃っていたから、

それを目的に行った。


まずは、Biopleにはいる。



便秘持ちの私に良い商品だとか、
People Treeのチョコレート、
お水、色々気になるものはあるけれど


残念ながら2月の私は既に
ピラティスの体験で500円、
ミュゼの家用シェーバーで4565円、
EXITの新ブランドのワックスで2970円と8000円ほどクレジットを
使っている。


今年は、クレジットの使用を
月に1.6万円におさえる、なんて
決めていたけれど1〜2月の
引き落としだけで既に6万円を
こえている。

迷ってしまった。


でも、、やっぱり欲しいもん。


結局私は、

「うー、やっぱ欲しい!!」

と自分の意思の弱さに辟易しながら

買ってしまった。



 だってぇ、やっぱり、
欲しかったもん!!

(サステイナブルにも取り組んでいるお店で、私も本当はショップバッグを
買うつもりはなかったのだけれど、
どうしても鞄に入らなかった…)


 
 
 今度こそもう、27日が終わるまで
クレジットは使わないんだ!


 働こう!なんとしてでも働こう!

 稼がなければ!!!


と思い直して。




三軒茶屋に行く、それで
あ、さんちゃといえば、
行きたいカフェがあるんだった!

とそれも口実に、三茶にきた私は、

Biopleの直ぐ近くにお目当ての
カフェを見つけた。


Coffee Wrights


 友人が行っていて、
わぁ、こんなおしゃれなお店あるんだ!とインスタで調べて、
行きたいお店リストに載せていた。


中に入ると、若い店員さんが
豆を挽いていて、


珈琲豆の、深い香りが鼻いっぱいに
入ってくる。


 メニューを見た私は、
あんバターコッペパンと
カプチーノをオーツミルクで
注文した。


 店員さんにお店の写真を
撮ってもいいか確認する。

「他のお客様が映らなければいいですよ」


ちょっと文学青年っぽい雰囲気の
優しい声のお兄さんはそう言って


私は2階へ上がった。



2階の窓席の端に座った。

左側は吹き抜けになっていて、
覗くと下の音が聞こえる。


洗い物の水の音、
注文中の店員さんとお客さんの会話。


行きたいと言ってリスト化したお店に、初めてきた。


それがなんだか嬉しくて、
とても充実している気がして。


席について手帳を開くとすぐに、
店員さんが注文したものを持ってきた。



あんバターコッペ

オーツミルクのカプチーノ


 オーツミルクで用意があるなんて、
素敵よねえ💓


 窓際に座ったけれど、
窓はブラインドが下がっている。


 そのブラインド越しに、
小春日和の街並みが少しだけ見える。


 オーツミルクのカプチーノに
口をつけると、
珈琲のしっかりした苦味がぐっと入ってくる。

 なんだか、器の素材もいい。


続いてコッペパンを齧る。


ふわふわのコッペは、
小麦の香りがふわっと香る。


コッペパンの香りと一緒に
あんこの甘さ、
バターのしょっぱさが
口いっぱいに広がって、

カプチーノと一緒に食べると
ちょうどいい。



お店は、注文しているお客さんと、
店員さんの声、それからおしゃれな洋楽BGMで、後ろに座るお客さんたちは
本を読んでいたり、携帯を触っていて、
ほとんど音がしない。


 ちょっと、
ここ数日お金を使いすぎたけれど、
心はとても満たされた。


 一人の時間って、

 一人でゆっくりできる時間って


 一人で好きな時間を過ごすって


なんて素敵なの!


 週に2回しか働いていないから、
何も忙しくないはずなのに、
ここ半年、ずっと毎日、
気づけばヘトヘトで、
何もできずに毎日が終わって、
過食も少し戻ってきていて、
気づけば散財したりなんかしていた。



そんなことを思い出す。


 コロナは、はやくなくなってほしい。
 たしかに1日でもはやく、杞憂なく過ごせるようになるといい。


けれど、コロナ禍になった
2020年3月から、私の生活は
充実し始めた。


断れない業界の重鎮だった私にとって
“コロナだし”は、丁のいい断り文句に使えた。


仕事はことごとく失ったけれど、
仕事がない間に、何年も
“観たいんだけどさぁ”といいながら
その時間を作ってこなかった
アニメやドラマや映画をたくさん観た。


好きな作品がたくさん増えた。


昨年の4〜5月はとにかく、
公園を歩きまくって一人の時間を
たくさん作ることができた。


その間に、遠ざけたかった交友関係を
遠ざけたり、距離を置くこともできた。



その後、本当に契約切りになり
6月末で2年続けた仕事が終わり、
7月から当座、別の仕事をはじめた。


最初は、前の職とくらべての
長時間勤務になって、
安定しない職場のやり方や
同僚や上司の仕事に辟易したことも
たくさんあったけれど、


その仕事をはじめてから
「仕事とは、事に仕える」だから、

そう、メンターのお坊さんに言われて

「事に仕える」

「周りの人に余裕がないのなら
私が1番その職場を見渡せるように」


意識を変えたらすっかり、
仕事の効率も良くなり、
職場のいろんな事に気づけるように
なったし、


働く上でも、人と関わる上でも
意識がかわってきた。


相手はきっとこう思ってるなんて
決めつけて想像している時間が無駄。
相手のために、嫌なことは断る。
即断即決する、


そういう話が出始めて
27年間断れない業界の重鎮だった私が
街のキャッチ、体験したヨガやピラティスの入会勧誘を断るようになった。


私は、満たされている。


そういう感覚が芽生えてきた。


自分の感情は、
自分のハッピーはちゃんと
自分自身でコントロールするんだ、


そんな気持ちになってきた。


マイナスな要素や欠点は
言い換えられるようになってきたし、

誰にも言えなくてそれを
SNSで永遠に書いていた私は、
少しずつそういうことを書かなくなった。


 自分のために時間を使うようになった。


まだ、人のためにお金を、幸せを
分かち合うところまではいっていないけれど、


少なくとも自分の幸福感を
コントロールするための、
ワタシ時間を定期的に持つようになった。


やってみたいと思ったものはやる、

欲しいと思ったらその場で決断する。

断るものは断る。


決断するまでの時間はとてもはやくなった。


Coffee Wrightsで、
挽いた珈琲豆の芳醇な香りが漂う
店内で、そんなことを思い返して
このnoteを書いた。


ー Coffee Wrights,
 which is a name that means
“person who makes coffee.” ー

 (この店名は、珈琲を作る人という意味。wrightというのは大工という意味がある。)


 たまには、行きたいお店に
足を運んで、こだわりの珈琲店で
こんな風に一人でゆったりと過ごす


 そういう“the休日”みたいな日を
ちゃんと持ってみるのも
心の豊かさのために大切なんだ。



 今度は、どこのカフェ、
行こうかな……


 私は洋楽が静かに流れる店内で、
手帳に記した
「行ってみたいお店リスト」を
眺めて、気づけば
たっぷり2.5hもゆっくりしていた。


#カフェ巡り

#coffeewrights

#あんバターコッペ

#bioplebycosmekitchen


#yoan

#ゆうこす


#平日休み

さあ、これは働かなければ!!

お金が!!笑

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