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嵐と凪のユンギイルコン 

いざ、ライブビューイングへ

ライビュに行くまでの本当の嵐の話

私はライブのチケットは全滅で、結果的に2日目のライブビューイングのみ鑑賞しました。

色々と忘れてしまわないうちに、備忘録として。

皆さまご存じの通り、この前日(イルコン初日)は大雨で、まさに嵐でした。

私地方では、午後からとんでもない量の雨が深夜まで一瞬も止むことなく降り続き、15時ごろから大きな音のスマホのアラームが何度となく鳴った。
市内の河川はいくつも氾濫し、庭は池のよう、道路は川のよう、避難勧告が出たが、家からはとても、一歩も、出られる状況ではなかった。
残念なことに大きな被害が各地であった。

そして一夜明けた翌日もまだ、その影響を引きずっていた。

前日の冠水で、街の主要な道路がそこここで通行止めになり、高速道路の通行止めのため下道に下りてきたトラックや、渋滞を迂回するための地元民の車で、幹線道路も迂回路もとにかく渋滞。
元々、都会のように電車やバスが無いため、車移動の街です。
そりゃあもう、大混乱。

朝から出かけていった夫が、市内を出ることもできずに二時間後に戻ってきた。
「今日はどこにも行けない」

さて、私のライビュは17時開演。
最寄りの映画館とはいえ、まぁまぁ距離はある。一体何時に出発すれば間に合うのか?

家族には私の推し活で迷惑をかけたくないので、一人でそぉっと行って、帰ってくるのが理想だが、一度外に出て様子を知っている夫に尋ねてみたところ「何時とかじゃなくて、たどり着かないと思う」

そんな。
絶望。チケットは全滅したけど気持ちを整理して、これを楽しみにしていたのに。
泣きそうな私を見て「バイクで送っていってあげる」と夫。
正直なところ、夫からユンギへスライドするのは、ちょっと現実に引き戻されてしまうので嫌だったのだが、そうも言ってはいられない。

結局はバイクタンデム案を採用して、それでも一応2時間前の15時に家を出発。
後からこれについて友人に話したところ「旦那と推しのスライドはめっちゃ嫌だけど、それはもう目を瞑って全力でSUGAにしがみつく妄想をするしかないね」と言われた。
・・・・その発想は無かった。先に言ってくれていればもう少し楽しめたかもしれない。

何はともあれ、無事に映画館に到着し、待機完了。
さて、一体どういう人たちがD-DAYイルコンを観に来ているんだろう。
どれくらい席が埋まっているのかな。
ドキドキ。

会場の様子

開演15分くらい前に館内へ。
私はぼっち参戦だったのだが、今回はPTDの時と違って2枚で申し込めたので、周囲はお友達と2人で来られている方が多かった。

年齢層は広大。
子どもからおばあちゃんまで。でも男性はいなかったかな。

席は8割方埋まっていた。
都市圏では、ライビュも落選すると聞いたことがあるが、私の街ではなかなか無いと思う。
人口もそう多くはないし、映画館は一つだけど、土地が有り余っているので映画館自体はバカでかい。
どうしても観たいライビュがあるときは是非選択肢に入れてください。

夫がバイクで送りながら「市内だったらSUGA推しの五本の指には入れる」とか言ってきたが、そんなことは、無いんだよ。
私も、地元でユンギペンに会ったことなどないし、聞いたこともないけれど、どこに隠れているのか、ちゃんとユンギの女ペンダントの方とか、ヒョウ柄の帽子の方とかがいるんだよ!
ネット上には溢れるくらいのARMYがいるというのに、日常生活でARMYに会ったことがない私。こんなに近くに同志がいらっしゃるなんて感無量。

さて、もう一つ気になる事といえば、皆さん誰ペンなの?

さすがに聞いて回るわけにはいかないし、開演時間も迫っている。
私は、アミボムの設定などでほとんどの皆さんがいじっているスマホの待ち受け画面を盗み見るという作戦に出た。
全員が待ち受けにしているとは考えにくいと思ったのだが、私が盗み見た前方と両隣の方々は、もれなく待ち受けで誰ペンか判明。
かくいう私の待ち受けだってD-DAY仕様だしね。

この作戦では周辺の方しかわからなかったけど、他ペンさんが結構多かった!

前方四方は、ジミン、ユンギ、ジミン、ジン
左側お二方はジョングク、テテ、右側の方はジミン。
ジミンさん人気・・・!!

チケット抽選で他ペン問題が話題になっていたのは知っている。
でも単純な話、推しでは無いのにARMYとしてユンギのソロコンを観に来てくれて、楽しんでくれて、嬉しいなぁと思った。
たかがライビュとはいえ、それでも夕ご飯どきに6,600円払って来るわけだから(しかもこの交通麻痺の街中を抜けて)、普通に考えて相当ファンじゃなければ来ないと思う。
嬉しいなぁとは何目線だと思われそうだけど、我らがユンギの晴れ舞台を応援してくれる人はもちろん多い方が良いからね!
そして一歩沼に入って帰ればよいのだ。

私はPTDの時も同じ会場にライビュに来たけれど、その時よりも盛り上がってた気がした。
いや、待てよ、盛り上がってたの私か(笑)?

でも、以前は確かコロナで声出し禁止だったはず・・・
時は過ぎて今は一応自由。
好きに歌ったり、ノッたり、お話したりもできて、歓声もあがっていたし、とても良い雰囲気だった。

ちなみにアミボム所持率は50%くらい。
PTDの時はこれも何故か本当に少なくて、数人だけだったので、今回の方がきれいだった!

ライビュ感想

そしてついに始まった私のD-DAYコンサート。

ライブのレビューやセットリストは、そういうのが得意な方やプロの方がたくさん書いているので、私は私の個人的感想のみです!

いや、とにかくカッコいい。

普段から仕事の合間も移動中も、ずっと曲を聴いたり動画を見たりしていて、自分でもどうしてこんなに好きなんだろうと不思議に思うことがあるのだけど、
今回のライブを観て、もうこれは不可抗力だな、と確信してしまった。
ライビュでこれなのだから、実際に生で見たARMYはどうだったのだろう?

オープニングはHaegeumからのDaechwita、そしてAgsutD
ライビュが始まった当初は、ちょっと周りの目も気にしていたのだけど、この3曲でもう、どうでもよくなって、すごく楽しむことができた。

心配だったユンギのコンディション。
前半は全く気にならなかった。
咳は治まったのかな、と思ったが、後半はかなりコンコンしていた。

でも、マイクに向かって出す声は力強くて、全然そんなことは感じさせない。
あぁ今やるべきことを全力でやる人だなって思った。

私がユンギを好きな理由の一つは
嘘が無くて正直で、興味の無いことや価値がないと思うことには省エネだけど、好きなこととやるべきことを全力でやる人だから。

どんなタイミングでインタビューを見ても、読んでも、
あれ?あのときと全く違うこと言ってる、みたいな事が起こらない。
いつも自分をさらけ出して、彼から出る言葉が本心にそのままであるからこそ、何かを隠したりごまかしたりして辻褄が合わなくなることが無い。
信念はあるけど柔軟でもあって、弱いところを隠しもしないけれど、一方で強くもある。
とても人間味があって、信頼できる人だから。

例えば将来彼が、変な人と結婚したり(笑)、変なことで問題を起こしたりしても、私はやっぱり彼を信頼していると思う。きっと何か理由があるのだろうと考えることができる。
だから何があっても、こちらも全力で推すことができる。そんな感じ。

コンディションが悪くても言い訳せず、ゴメンねなんて言わずに、今できる最高のステージを目指してくれる。
それこそ私が好きになったユンギそのものだった。

私は、いま風邪でもひいたら良くなる時間が無いじゃん、とすごく心配していた。
だってこの先もツアーは続いていく。
自分一人に何億ものお金が動いていて、声が枯れて出なくなっても、簡単に辞めることなんかできないはず。
どんなにプレッシャーだろうかと。

そんな私の一方で、ユンギは飄々としたもので、
本当のところはわからないけれど「咳は出るけど体調は悪くないですよ」なんて言いながら自分の役割への期待を超えてこなしてくる。
ユンギ風の考え方だと、そんなこともあるよ、くらいな感じで。
Why so serious?みたいな感じで。

いやホントに、こんなカッコいい人他にいるかな?

アイドルのコンサートというものに捕らわれていた、と言っていた。
ダンスをして、華やかで、楽しくて、ファンに近づいて、ニコニコして、そういうやつ。

ユンギのソロコンは全くそういう部分は無くて、ステージも地味だし、ダンスも無い。
でも、本人がどう思っているのかは別として、全くアイドルじゃなかったかと言われたら、そんなこともない。
ファンへ向ける顔や、かける言葉も、何に客が喜ぶのか熟知しているかのような態度や仕草も、アイドル10年目のSUGAの実力が発揮されていた。

他方で、ライブは全体を通して流れがあって、途中で「雰囲気を変えて」と日本語で言ってくれていたように、少し落ち着く時間も挟みながら、ユンギが音楽を通して言いたかったことが余すところなく練り込まれて完璧な構成だった。

本編のラストは「AMYGDALA」
アンコールのラストは「The last」

盛り上げに盛り上げて楽しく終わったって良いのに、最後の最後まで自分を剥き出しにして、表現したいものを見せてくれた。

「shit!」と吐き捨てて舞台を去る。
あの清々しい潔さ。
いきなり照明がついたとき、会場のARMYも、映画館のARMYも、圧倒されてしまったんじゃないかな。
見事なまでに完結したライブで、もう少し聴かせて、もうちょっとここにいて最後まで手を振って、とかそんなこと微塵も感じさせない。
ただ「もう一回観たい!!!!」

Life Goes On

どの曲も良かったんだけど、途中でちょっと涙が出ちゃったのが「Life Goes On」

そもそもこの曲、ユンギはD-DAYのアルバムの中にはどういう思いで入れたんだろう。
これはただの私の見解だけど「Agsut D」も「D-2」もInterludeの後の1曲でアルバムを締めているので、その流れでいくと「D-DAY」の締め曲は「Snooze」になるんだと思う。

AgsutD三部作の最後の最後、そこに1曲加えた「Life Goes On」
AgsutDとかSUGAとかミン・ユンギとかの境界無く、これだけは伝えておきたい、っていう気持ちが込められているんじゃないのかな。

「時は流れて、誰かは忘れていくだろう
 ただ、やりたいようにやるんだ
 時間はまるで波のように、引き潮のように流れていくんだろう
 でも忘れないで僕をみつけて

 誰もが立ち止まってしまったこの瞬間
 みんなが離れてしまったこの瞬間
 昨日より遠くなる僕らの距離
 それでも人生は続いていく

 わかってる、今この場所も
 すぐに思い出になってしまう
 怖がらないで
 最後まで絶えず人生は続くのだから」
 ※歌詞は抜粋です

「People」もすごくユンギっぽい歌詞だと思ったけど、こうして聴いてみるとこの「Life Goes On」もめちゃくちゃユンギみがある。

そして私がちょっと泣いてしまったのは、
「この場所も思い出になる、それでも人生は続く」というところかな。

このイルコンまでの間、いろんなことがあった。
でもそれもいつか思い出になるし、
それぞれの場所で、たくさんの思いが交錯した今日のこの日も、
明日には昨日になって、どんどんどんどん過去になる。
そして、それでも人生は続いていくんだよね。

ユンギが、現在に集中する、と言っていたこの「D-DAY」

私も最近、そのことをとても感じる。
時間が巻き戻らないのは、歳を取るごとに一層歯がゆい。
駆けるように過ぎていく時間が、もっとゆっくりだったらいいのに、と思うこともあるし、こんな風に思うならなお「今」を大切にしたいとも思う。

ユンギが言っていた「コントロールできるのは現在だけ」というのは真実で、ずっと変わらないものは何もないけれど、その時その時のベストを尽くすべきだなと思うんだよな。

そんなことを考えながら聴いていた「Life Goes On」
私は今回のライブの中で一番グッときた曲だった。














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