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ポケモンカードを競技として考える〜環境デッキとオリジナルデッキについて〜

こんにちは!ポールです!
「勝ちたいなら環境デッキを使え」なんてセリフ、カードゲームをやってる人なら誰しも一回は言われたことがあると思います。
ではそもそも、環境デッキを使うと何がどういう仕組みで勝てるようになるのでしょうか?
今回は、そんなカードゲーム全般でよく言われている「環境デッキ」と「オリジナルデッキ」について、その違いや使用することのメリット、デメリットについて考察していこうと思います。

そもそも環境デッキとは

これは個人的な解釈ですが、ポケモンカードにおける環境デッキとは、『ポケモンやサポートの枚数配分など、構築の基盤がある程度定まっており、その中でもとりわけ使用人口の多いデッキ』のことを指していると考えます。
昨今で言うところのレシリザやピカゼクなどのデッキタイプのことですね。

そもそもオリジナルデッキとは

一方それに対して、ポケモンカードにおけるオリジナルデッキとは、『構築の基盤が定まっておらず、かつ使用人口が少ないデッキ』のことを指すと考えます。
例えば、2019シーズンでイトウシンタロウ選手が使用していたラフレシアやブラッキーフーパといったデッキは、当時で言うところのオリジナルデッキに該当すると言えるでしょう。


環境デッキを使うことメリット

その1.1から構築やプレイを考える必要がない

環境デッキは、ある程度構築や動かし方が決まっているので、プレイヤーはそれをなぞって練習するだけで基礎を身に付けることができます。
また、昨今のポケモンカードに関するnote文化の普及によって大会入賞デッキの解説記事もネット上に多く流通しているため、極端な話そういった環境デッキをコピーして対戦するだけで強くなることが出来ます。
コピーするだけということはつまり、デッキ構築やプレイの研究に割く時間を大幅に短縮することができるので、少ない練習量でも大きな成果を見込むことが可能になっている訳です。

その2.広い範囲のデッキに有利をとりやすい

これこそ、環境デッキが環境デッキと呼ばれる所以です。
常に安定して強い立ち回りができるからこそ、どんなデッキ相手にもある程度以上の勝率を保つことができるのです。

環境デッキを使うことのデメリット

その1.ミラーが起きやすい

環境デッキを使う上でどうしてもネックになってしまうのが、使用人口の多さです。
誰でも簡単に使えてしまうからこそ、その使用人口の多さから大会でミラーマッチが発生することは少なくありません。
ほとんどの場合、そういったミラーマッチでは構築やプレイングそのものに大きな差がつくとことはありません。
そうなると、そこから先は「先行後行」「手札の良し悪し」と言った純粋な運の要素に勝敗が左右されることになってしまうのです。


その2.対策されやすい

構築や立ち回りがある程度固定されてしまっているからこそ、環境デッキの動きは分析され読まれやすいという欠点を持っています。
構築自体の自由度はあまり高くないため、そういった対策に対して対応しにくいという問題は、環境デッキを使う上で大きな課題となるでしょう。

オリジナルデッキを使うことのメリット

その1.初見殺しが可能

オリジナルデッキの名の通り、世に出回っていないデッキで対戦ができるわけですから、対戦相手が初見で対応できるケースはほとんどないといっても過言ではないでしょう。
相手視点からすれば、相手のデッキに何が入っているのか、どのような動きをしてくるのかさっぱり検討のつかない状態で対戦をさせられるわけです。
対戦において、相手のデッキ情報を知っているのと知っていないのとでは大きな違いがあります。
場合によっては、それがそのまま勝利に直結することすらあるのです。

その2.デッキのコンセプトを自分で設定できる

1からデッキを構築するわけですので、「このデッキが何に有利を取りたいのか」などといったコンセプトを自分自身で考えてデッキを組み上げていくことができます。
極端な話、環境デッキ全般に有利が取れるデッキを作ることも理論上は可能なわけです。

オリジナルデッキを使うことのデメリット

・構築そのものの難易度が高い

オリジナルデッキ自体を作ることはさほど難しいことではありません。
しかし、オリジナルデッキで大会入賞を狙うとなってくると話は別です。
多くの理論上最強デッキは、実践で役に立つことなく理論のまま崩壊します。
決まれば強いが動きが安定しなかったり、コンセプト自体が実は全然最強じゃなかったり…
当然、完成させることが出来ればそれは大きなアドバンテージとして大会を優位に戦うことが出来ますが、理論を実践レベルまで持ち込めるパワーのあるデッキは、ほんの一握りしかありません。
環境デッキがデッキの基盤そのものを練習によって「強化」していくのに対し、オリジナルデッキはデッキの基盤そのものを練習によって「作成」していくところから始まります。
簡単に言ってしまえば、スタート地点が違う分より多くの練習時間がとられてしまいます。
練習時間がとられればとられるほど、環境デッキを練習する時間は無くなり、未完成のオリジナルデッキで大会に挑むことから逃げられなくなってしまいます。
だからこそ、勝つためのオリジナルデッキを作りには、それ相応のアイデアと時間が必要なのです。

まとめ

環境デッキとオリジナルデッキ、それぞれに強みと弱みがあることがわかっていただけたでしょうか?
「勝ちたいなら環境デッキを使え」という言葉は、少ない練習量でも勝つことが出来るため誰でも簡単に勝ちやすいという意味合いで産まれた言葉なのではないかと思います。
もちろん、どちらを選んだ方が勝てるということはなく、本人の適性次第で変わってくるので、皆さんも是非、自分にとって戦いやすいデッキ選択がどんなものなのかを見つけてみてください!


おまけ

成功しやすいオリジナルデッキの作り方

おまけでは、そんなオリジナルデッキを構築するにあたって、何を気をつけてどうやって組めばいいのかについて、自己流ですが紹介してみたいと思います。

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