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【解説】イラストレーターだけど農業始めてみた 第9話

※cakes版「イラストレーターだけど農業始めてみた 第9話」の本人による解説記事(セルフライナーノーツ)です。
有料記事ですが、第9話の解説や裏話は無料部分だけで読めます。

個人的には万感の思いで描いた第9話!
物語は新しいステージになる「畜産編」に突入です。米や野菜を育てるだけが農家じゃない?
色々知って欲しい第9話の解説内容はこちら!

・サブタイトル「きらきら牛」
・全体的な内容について
  「やっと描けた!」万感の思いで描いた第9話
  事件が多すぎて選定に悩む
  そしてゴールは想定外の地点へ
ーーー以下、有料枠のオマケーーー
・今回のパロディ
・キャラデザインについて

ってことで、今回もよろしくお願いします!


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・サブタイトル「きらきら牛」

池田貴文さんによるソロユニット、レキシの楽曲「きらきら武士 feat.Deyonna」からもじってつけています。CMソングにもなっているので、聞いたことがある方ももしかしたら多いかもしれません。

今回のタイトルにこの楽曲を名前をお借りしようと思ったのにはある背景がありました。
当時、「イラ農」がcakesでの連載が決まるより前に、noteとinstagramで更新していたのですが、ある日instagramで読んでくれていたフォロワーさんから漫画のサブタイトルに関して1通のDMが届きました。

「ぜひ息子(3歳)の好きなレキシネタもよろしくお願いしますw」

息子さん渋いなあ!笑と笑ってしまいました。
このお母様の教育がいいのでしょうね。3歳でレキシ好きって。

とにかくこのDMをもらった時に、どこかで必ずレキシネタを入れようと思いました。
足掛け半年くらい…ようやくネタを使える時がやってきました。
今もあのフォロワーさんが見てくれているかは定かではありませんが、個人的には謎の達成感で満たされています。

※1ページ目の最終コマで「武士」を出したのも、この曲とのリンクのつもりだったんですよ、実は。


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・全体的な内容について

 「やっと描けた!」万感の思いで描いた第9話

さっきのタイトルの件にしてもそうなんですけど。今回の第9話に関しては僕の中で「待ちに待った回」でした。
なぜかというとnote・instgram版でさんざんこの回を煽ったまま、cakes版に移行したからです。

この回の最後に次回の引きとして「畜産編」を煽ってしまっているんですよね。

「牛……?」じゃねーわ。

おかげさまでinstagramには「牛楽しみです!」「畜産編まってます」のコメントがちらほらと…
僕は「なんか申し訳ない…」と思いながら、更新を中断してcakes版の連載準備に入っていったのです。

なので、cakes版でこの回までたどり着くのが一つの目標でした。
今回無事に辿りつけて、一人で万感の思いに浸っていました。

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 事件が多すぎて選定に悩む

で、いざ描き始めてみると、思いが溢れているのかなんなのかわからないですが、「描きたいことが多すぎる…」という現象が発生しました。
この「イラ農」を描いていて、この現象が起こったことがなかったので、これには驚きました。

前にも書きましたが、「イラ農」は連載前の段階で「目次」として1年は続けられる分のネタだしをしています。
なので回ごとに「描きたいテーマ」はおおよそ見えているので、ある程度絞れた状態からスタートしているはずなんです。

なのに今回は描きたいことが多すぎて10ページでどう納めたらいいかわからなくなりました。以前から「早く描きたい」と思っていた回だったため、気づいたら「あれも描きたい!」「これも描きたい!」が僕の中で知らぬうちに増大していたのです。

正直、今回の話は最初に考えていたネタの1/3ほどだけ残し、他は落としています。その分一つ一つのネタを楽しんでもらえるように泣く泣く厳選した精鋭たち(のつもり)です。

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 そしてゴールは想定外の地点へ

それで、厳選していったのですが、今度はオチをどうするかがわからなくなっていました。
今回どんだけ迷子になるんだよって感じですが、描きたいことが増えていった結果、話としてもとっ散らかってしまっていたんですね。
「牛の世話」を単純に掘り下げていっても満足できるオチにはいくら考えてもたどり着けないと思いました。

そこでちょっと、自分が「牛」にだけで視野が狭まっていたことに気づいて、この漫画の原点である「僕自身の体感を伝える」が抜けていたことに気づきました。
そこで、牛の世話を始める前と後で、何か僕に変化がなかったか?思い出して見た結果が、今回の朝食オチでした。

改めて考えた時に、パッと関係性は感じづらいんですけど、牛の世話を通じて僕の一番の変化だなと思って、これをオチにすることにしました。
そうなった時に、やっと冒頭のフリもできて、今回の話は完成しました。

ネタが充実することで、かえって話作りに困惑するというのは、初めての経験でした。
というか、基本的に前述の通り、「イラ農」はネタがある程度絞れているはずだし、別の漫画の時も、削るくらいネタが出てくることがほとんどありません(それ、大丈夫か?って話ですけど)。
初の経験でとまどいました。

「やっと描けた!」と同時に貴重な経験をさせてもらった、
個人的にはとても充実した回になりました。

※一応、有料になりますが、このあともちょっとだけ続きます。

・今回のパロディ
・キャラデザインについて

おまけの小話です。第9話に関する話はここまでなのでご安心ください。
続きをごらんいただける方はもう少しお付き合いくださいー!


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