note

今年初の宇宙会議(というトークイベント)の打ち上げで牡蠣に当たり、胃腸炎になりました。もうろうとした意識のまんま先週は過ぎていったのですが、病床の布団のなかで暇だったので、このnoteの使い方について、色々と考えていました。

10代で初めてギターを弾き始めた時、僕の手元にあったのは、好きなアーティストの歌詞とコードが乗ってる、全曲集みたいな歌本でした。
その後、自分でも歌えるカバー曲のレパートリーを書き溜めたノートを作り、いつも持ち歩いていました(たまに失くしたり、コピー機に置き忘れたりして、恥ずかしい思いもしました)

そんな中にオリジナルの曲も1つ、また1つと増えていって、今では何冊ものボロボロになったノート達が残っていて、歌詞に悩んだ時とかに見返しては、恥ずかしい気持ちになったりもします。↓

このノートを見返すという行為は、過去の作品を振り返るということでありますが、つまりCDなど音源化されてない作品、バンドのメンバーに「歌詞が気持ち悪い」などの理由で没にされた作品(涙)などは、このノートと僕の頭の中にしか、残っていないということになるのです。
CDになってる作品にしろ、ぼくたちのような無名バンドは廃盤になってしまえばそれで終わり。事実1stアルバム「リアル」は生産終了し、僕のCDラックの中にも現物はありません。

この、ぼくらにとっては宝とも言える大切なノートたちの中身を、インターネット上のnoteに、そのまま全部書き出してしまおう。
今までのパウンチホイールの作品たちが何があっても消えないよう、この「note」をパウンチホイールのアーカイブにしよう、そう考えました。

そう考えたのには実はもう1つ理由があって。

小豆島などで一緒に作品作りをした劇団ままごとが、去年から「戯曲公開プロジェクト」をスタートさせ、岸田戯曲賞を受賞した代表作「わが星」をはじめとする全戯曲を自由にダウンロード出来るようにしたんですよね。↓

http://www.mamagoto.org/drama.html

そこで提示されている考え方というか基本姿勢に、結構影響を受けた部分があります。

通常、ポップスやロックの音楽だと、曲は誰かに演奏されるかたちで発表されるのがほとんどですよね。
でもそれだけじゃなくて、さまざまな人が「歌いたいな、演奏したいな」って思って歌ってくれる、演奏してくれる。そういうふうな作品の残りかたってのももちろんあって、しかもそれは素敵なことだなと思うんですよね。

パウンチホイールはバンドですが、正直バンドサウンド大好きなキッズたちがコピーしたい、真似したいって思えるような、そんなサウンドではないかなーって、うすうす感じています(笑)

どちらかというと、10代の頃のぼくや岸部みたいな、THE BOOMや、サニーデイサービスを聴いて、アコギ1本で歌いたくなるような(そして比較的簡単に、すぐ歌えるような)
そんな曲が、けっこうあるんじゃないかしら、と分析してたりします。なんせ、10代の自分に向けて、作ってますから。


色々な方法を考えたんですよね。noteを使い出した理由が有料コンテンツを設定出来るからなので、主に、何を有料にするのがいいのかなって。

普通に考えたら音源ですが、これは、通り過ぎるだけの人たちにも、聴いてもらいたいんですよね。
だから基本的に全部無料で聴けるようにしようと思います(ダウンロードだけ有料とか、そんなことも出来るんですかね?なぞ)
CDになってる曲もそうでない曲も、いい曲もそうでない曲も、アーカイブスなので、できるだけ音源や映像などで、作品たちに触れられるようにしたい。

というわけで、コード譜付きの歌詞ノートを、試験的に有料にしてみました。

これは言うなれば、その曲に対する演奏料、みたいなつもりで考えてもらえたらと思います。

あともう1つの基本方針として、ライブで初めてやる新曲とかも、先にここでチェックしてからライブに遊び来れるようにしたい、って思ってます。
知ってる曲の方が、明らかに感情移入できるじゃないですか。

まだまだ思いつきの段階なので、この試みがいいのか悪いのか大勢に影響なしなのか、どうか分かりませんが、少なくとも自分達が今までの作品をアーカイブできて、新曲や忘れちゃった曲のコードもメンバー同士でやりとりしなくともここ見りゃわかると笑
それを僕らだけでなく、みんなと共有できるというのは、いい企画だと(自分では)思ってます。

なんにせよ保存された作品たちがある程度の数増えてこないと意味ないコンテンツだと思うので、コツコツと毎日増やしていきたいと思います。

気長にお付き合いください。どうぞよろしくです。











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