虎の背中

11月21日金曜日、新橋ヤクルトホールで行われた森本太郎とスーパースター再結成15周年記念ライブwithパウンチホイール。

パウンチwebの今日のひとことで少し触れさせてもらっていたんだけど、一日だけしか公開できなかったので、それも踏まえつつ改めて書いてみたいと思います。

事の始まりは一年ほど前だろうか、ザ・タイガース再結成ライブの絡みで久々に会ったタローさんから、「スーパースターとパウンチで何か一緒に出来ないかな」とふわりと話が出て僕もそんなに深く考えず「あ、それ面白いですね」と何となく答えたのが始まりだったのだと思う。

まさかその一言がこんな事になるとは夢にも思わなかったが。

きっとタローさんの中ではすでに具体的なイメージがあったんだろう。
打ち合わせして行く中で「サリー(父)にも出てもらうからさ」と言われた時、ああ、なるほどそうゆう事が出来たりするのかと少し驚きはしたが実は僕はまだピンと来ていなかった、と言うかわりと直前の全体リハーサルで親父と並んでベースを持つまで実感すらわいていなかったのかもしれない。

リハーサルを重ね、パウンチホイールの音楽とメンバーとそして僕が歌うタイガースナンバーが、徐々に全体の雰囲気に馴染んで来てやっと客観的に見れるようになった時、「あ、これはすごいライブになるんだ」とようやく事の重大さに気付いたのはもう11月11日、本番10日前の事だった。

本番3日前、最終リハーサルに現れたシローくん(小さい頃からそう呼んでいたので生意気で失礼)が帰り際「大輔の歌がとても良かった。特に僕のマリーは良かった」と言ってくれた。
あまり普段会うことのない叔父からのその言葉は何だかとても嬉しかったし、本心で言ってくれたのがなんとなく分かって僕に少なからず付きまとっていた不安とプレッシャーを完全に吹き飛ばしてくれたような気がする。

(会場入りし、はしゃぐパウンチホイール青木とサポートギターのジム)

そして迎えた本番のステージ。

ヤクルトホールを埋め尽くした500人のかつての少女たちは僕の想像を遥かに越える歓声と暖かい拍手でパウンチホイールを迎え入れてくれた。

タローさんがMCでみんなの声援が黄色くないよ~濁ってる(笑)とタローさんにしか言えないジョークで皆を笑わせていたが、あれは紛れもなく黄色だったし、何よりみんなの顔が輝いていてそれも嬉しかった。

ロミオとジュリエット、ひかりをやらせてもらったのだけど、お客さんがあまりに暖かくそして盛り上がってくれたのが嬉しくて、少し張り詰めていた気持ちが緩んだのか、2曲目のひかりを歌い出した途端、何だかいきなりちょっと込み上げて来るものがあり、ややこらえながらの演奏になりました。

メンバーには言ってないけども。

その後、タローのギターとサリーのベースに挟まれての僕のマリーはほんとに不思議な事にただただ気持ち良く、お客さん達の様々な表情を見ながら、大好きなアニメの主題歌を歌うよりも違和感なく歌う事が出来た。
幼い頃からめちゃくちゃ聴いてきた曲だから当然と言えば当然なのだけど。

あわよくば足のつま先までくらいはジュリーのように歌えただろうか(笑)

(リハーサルでの一幕①)

美しき愛の掟は技術的にもとても表現が難しい歌だったのでかなり練習したんだけど、やはり一長一短で歌いこなせるものでもないし、現時点での精一杯ではやらせてもらえました。

ステージでの父との共演はちょっと恥ずかしくて、嬉しくもあるなんとも形容し難い感覚だったけども、何にせよ一生の思い出になるのは間違いないだろうな。

何より父とのベースソロ合戦は思わず笑みがこぼれるほど不思議な体験だったし、とても楽しめた瞬間でした。

(リハーサルでの一幕②)

さらに六平さんに連れられて参加したシローくんの
ラレーニアを父のベースとタローのギターに僕もギターで参加出来たのは嬉しかった。
最高のリハビリになったと思う。

書き始めるとどこまでも書いてしまいそうなのでこの辺で終わろうと思うけど、僕の人生にこんな素晴らしい一日が待ってるとは夢にも思わなかったし、ただただ嬉しいコンサートでした。

こんな素晴らしい出来事を作り出してくれたタローさん、来て下さった皆さん、そしてこのコンサートに関わってくれたすべての方に感謝したいと思います。

どうもありがとう。


パウンチホイール岸部大輔

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