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「魅惑の心理」マガジンvol.140(占いとは何なのか?)占いの的中率を上げる方法

子どもの頃から不思議なものが大好きだった私は、テレビ番組でも心霊や透視とったものはいつもワクワクしながら見ていた記憶があります。雑誌や本でもそうしたものを買っては信じて不安になったり、期待を持ったりしたものです。印象に残っているものは「ノストラダムスの大予言」でしょうか。本当に1999年に地球は滅びるのではないかと考えていました。他とは「○○の秘術」みたいなものはとりあえずやってみてみました。中学の時には「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」の九字の呪文と九種類の印を結んでいたり、仙道を勉強して丹田で気を練るなど変な中学生だったと思います。やってはみたものの、ななかなか難しくてほとんど体得できなかったと記憶しています。ただ周りには不思議な出来事がよくあったなと思います。

占いとの出会いは高校生の頃に、何かのきっかけで手にしたタロットカードでした。友人たちを冗談で占っていたら、よく当たるという話になり、俺も見てくれ見てくれ、なんて友人たちが家に何人も来ました。親族にも話が広がり従兄弟も占いました。ちなみにそこで将来を占って欲しいと占って「将来は社長になる」と出た3人は、現在、全員社長になっています。将来を占った他の人で社長になったと言う話は聞きませんから、当たっていたのかもしれません。

そんな感じたったのですが、魔除けの石みたいなものを買ったら、身につけた日に真っ白に変色するし、ある動物を占ったら「近い将来に怪我をする」と出て、本当に怪我をしてしまったことで、なんとも言えない罪悪感を持ち、そこから占いをやめました。カードも処分してしまいました。ところが何年か前に、不幸の極みを重ねる人がいて、自分の力では何が原因か読みきれないので、その人を助ける目的で、またカードを触るようになりました。でも、面白いもので前のカードほど馴染まないのです。

私は心理を科学的に研究し、何でも論理的に説明したいと考えるので、占いは当たる当たらないにかかわらず、自分の中では認められないという思いがありました。しかしながら、拒絶しないで調べたりたくさんの人の占いを見るのかで、自分の中で「占いとはこういうもの」というものが理解でき始めたのです。同時にどんなものが偽物で、どんなものを信頼して良いのかもわかってきたつもりです。占いは非科学とも言い切れず、科学的にも解き明かされていない。でも占いの中には、非科学と科学の中間のような場所に存在するものもあり、そういうものも調査していきたいと考えるに至っています。

科学が実は全て科学的なものではなく、都合よく結果を導くために作られた実験の上に成り立っているものものあること、最先端の部分は仮説ばかりで解明されていないものがたくさんあることがあり、科学神話も危険であると感じています(特に心理学)。また「予知」に関しては、科学的に認められているものもあります。ある実験では、被験者(実験に参加してくれる人)に心理的興奮を測るセンサーを取りつけ、猛獣や災害現場といった「恐怖をあおる画像」と、自然の風景などの「平穏な画像」をランダムに見せた場合、表示はランダムであるにもかかわらず、「恐怖をあおる画像」が表示される3秒ほど前に、興奮度が上がることがデータで確認されています。この事実は、被験者は画像が出てくることを予知していたという証明に他なりません。人は危険なもの、不安が襲ってくるものを感じ取る能力があると考えられます。

また、占いと心理学は、非科学と科学のように水と油のように思われる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。心理学の中には超心理学という、科学では解き明かされてはいない超能力、未来予知といったものを研究する分野もあります。

では、後半にはさらに占いを深掘りしていきたいと思います。

後半のもくじ
・占いは何のためにあるのか
・占いを活用できる人、できない人
・ニセモノの占い師を見抜く方法
・占いの的中率を上げる方法、感覚を鍛える方法

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