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「魅惑の心理」マガジンvol.213(SNSに飲み込まれるな楽しめ/メンタル強化 SNS心理術)

割引あり

X(旧ツイッター)などの SNSは匿名でできることもあり、タイムラインには人を傷つける言葉や攻撃する悪意が流れてくれることもあります。このような攻撃的な文章を目にすると、嫌な気持ちに引っ張られてしまう方も多いでしょう。

また、普通の投稿をしているつもりなのに、誰かに心ないメッセージを送られたり、絡まれたり、エアリプという主語を隠して自分のことを否定しているような投稿を向けられることもあります。情報収集という視点では便利なXも、人によっては心を痛めてしまうツールになってしまいます。

SNSは誰でも手軽にできる情報発信・収集ツールではなく、毒にもなり得る微妙なツールであると考えられます。そのため、しばらく続けてみたものの心を痛めたり、疲れてしまって休止したり、退会する人も目立ってきました。個人的には人によっては辛いツールになり得ますから、誰もがハッピーに使えるものではないですし、無理してやるべきツールではないと思います。

2021年東京都健康長寿医療センター研究所の桜井良太研究員と藤原佳典研究部長の研究グループが、SNSの利用状況と精神的な健康との関連を調べたものがあります。東京都内在住の無作為抽出した21,300名を対象に郵送による住民調査を行い、LINE、Facebook、Twitter、Instagramの使用頻度と精神的な健康状態(ウェルビーイング〈精神的な満足感・幸福感:WHO-5という質問票で調査〉、悩み・抑うつ傾向〈K6という質問票で調査〉、孤立感を測定)の関連を調査しました。

そこでわかったのは、6割の高齢者がSNSを利用できる機器を保有しており(主にはスマートフォン)、全世代において一番定期利用者が多いSNSはLINEでした。若年者ではInstagramを定期閲覧、中年者ではLINEを定期発信している者ほど悩み・抑うつ傾向が低い関係が認められました。他方で、両年代において X(旧ツイッター)定期利用者(発信と閲覧の両者)ほど悩み・抑うつ傾向が強くなる関係が示されたのです。

このようにXは悩み・抑うつ傾向を生み出してしまう傾向が高いツールてもあります。Xは誹謗中傷が目につきやすく、知らない誰かから攻撃される可能性もあり、他者との比較がよく見えるツールです。真面目な人ほど、それは辛いものになると思います。

ポーポーは現在のアカウントを始めて2023年で5年目、その前のアカウントが使えなくなるまで7年、合計12年ほどやっている計算になります。当初は数は少ないとはいえ、人からの攻撃に辛い思いをしたり、心が病みそうになったこともあります。

最近はXを通して心が病むようなことは全く無くりました。むしろ心を強くするためにとても良いツールだと思うようになったのです。てあまり自分の手の内を明かしたくはないのですが、今回の「魅惑の心理学」は、Xの悪意に飲み込まれることなく、心を強くするためのX の整え方、向き合い方、そして、悪意を乗り越えて心を強くしていく方法について解説し、一緒に考えていきたいと思います。「SNSに飲み込まれるな」メンタル強化 SNS心理術、SNSの整え方、強い心の作り方の話です。

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