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「魅惑の心理」マガジンvol.212(赤ちゃんの「かわいさ」は、顔を逆さにしても感じる/認知心理学)

学術誌『Perception』のオンライン版によると、大阪大の人間科学研究科と四天王大の人文社会学部社会学科の研究チームは、赤ちゃんの顔の「かわいさ」は、顔が上下逆さになってもわかるという研究結果が発表されました。これにより、人が何を「かわいい」と感じるかの仕組みの一端がわかるようになったといわれています。その内容をポーポー・ポロダクションが解説していきたいと思います。

脳は人の顔に対して非常に敏感にできています。脳内には人の顔だけに反応する部分もあるのです。人の顔には敏感なのですが、それは上下を固定した状態に限られることは、認知心理の研究で明らかになっています。顔を上下逆さにすると、人を認知したり、パーツの認識がおかしくても見極められないことがわかっています。

上記の写真のように、顔の上下を反転してしまうと、どんな人なのかの印象も入ってこないし、そもそも知っている顔なのか、全く知らない人なのかもわからなくなってしまうのです。

これを上下正しくすると

外国人で、なかなかのいい男、でも知っている俳優とかアーティストではないなということが瞬時にわかります。

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