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「魅惑の心理」マガジンvol.190(ニュースな心理学/2023年3月)

不定期企画でやっております巷のニュースを心理学で紐解いていく「ニュースな心理学」。興味高いニュースがあるので、心理の視点でニュースの裏側にある心理や背景を考えていきたいと思います。

(目次)
・「おっさんビジネス用語」困惑する若者たち
・コオロギ粉末給食の反応
・子どもの自殺512人

・「おっさんビジネス用語」困惑する若者たち

産経新聞の記事によりますと、「一丁一番地」「全員野球」などの「おっさんビジネス用語」なるものが意味不明で若い社員が困惑するケースもあるといいます。記事では「厳密すぎず、『鉛筆なめなめ』でいいよ」と言われて「数字の帳尻を合わせる」という意味がわからず困った男性の話や大阪の女性会社員は新人時代、上司から一丁目一番地で進めて」指示されたものの、意味がよく分からなかったといいます。

おっさんがなぜ「おっさんビジネス用語」を使うのかというと心理的なある背景が浮かびあがります。おっさんたちは、自分の発言が面白いと思われたく、それで尊厳欲求を得たいとする心理が働きます。機智ある上司として振る舞いたいのです。

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