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「魅惑の心理」マガジンvol.66(運の心理学)

良いことが続いたり、自分はラッキーだと思っていたら、突然、悪いことが続くこともあります。運をコントロールできたらとても素敵です。ポーポーは「運」について、心理学や脳科学の見地から解析できないかと考え、答えを探しています。自分に当てはめてみると、日頃から良いことも悪いこともあります。決して良いことが多い印象はありません。ところが大学のときに決めた道をまっすぐ進んで来れたのは、今考えると相当運が良かったと思います。偶然かもしれませんし、何か意味があったのかもしれません。私はこのメカニズムを知りたいと思いました。本を21冊も出せたのは、能力よりも、運が良かったと言わざるを得ません。

様々な「運の良い人」「悪い人」の行動や思考を分析して、論理的に意味のあることを抽出していきました。結論から言うと完全にコントロールすることはとても難しいものです。ただある程度の傾向はわかってきてきました。全体像から考えるとまだまだ入り口にしか過ぎませんが、それをまとめてみたいと思います。ポイントは「論理的に説明がつく」というところです。

運の良い人、運が良くなる行動を調査していくと、かなり個人差があることがわかります。人によって影響を受けるものは様々です。それでも運を良くする基本行動、思考は存在します。まずこれを大事にしていきたいです。続いて、運が悪くなる行動、思考は一定の傾向があります。運が悪くなるのには理由があったのです。運を良くする基本的な考えは、「運が悪くなる」習慣、行動、思考をやめて。「運が良くなる」習慣、行動、思考を自分に合いそうなものを少しプラスとしていこうという考え方になります。

では具体的な「運が悪くなる」習慣、行動、思考をメインに、後半で少し「運が良くなる」習慣、行動、思考のお話をしていきます。

○自分の運を悪くする習慣、行動、思考

では運を悪くする習慣、行動、思考について話をさせていただきます。運を悪くするものには大きく分けて、自分に関係するものと他人から影響を受けるものがあります。自分の中のシステムが悪いとどうにもなりません。また、周囲にいる環境は自分に大きな影響を与えます。運を悪くするものは自分(思考パターン・行動パターン)と環境(人間・場所)のどれか、または複合しているものです。潜在的に持っているものであることもありますし、後天的に獲得してしまったものもあります。では具体的に見ていきましょう。

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