スクリーンショット_2020-02-06_19

「魅惑の心理」マガジンvol.39(埼玉県民の心理)都道府県の心理学

人の性格は様々な影響を受けて作られていきます。大きく分けると生まれながらに持っている先天的な影響と、生まれた後に受ける後天的な影響があります。後天的な影響でもっとも大きいものは両親と言われています。どこに住んでいるかという場所の影響もあります。今回はその場所により、人はどんな性格傾向になるのかという誰もあまり語らない部分にスポットを当ててみます。もちろん住んでいる場所の影響を全員が強く受けるわけではありません。受けやすい人、受けにくい人もいます。住んでいる場所はあくまでも性格形成のひとつです。

都道府県はカテゴリとしては大きなくくりですが、心理的なベースを構成する基準としてはわかり易いものでもあります。そこで「埼玉県」にスポットをあてて埼玉県の県民性、性格を心理的に分析していきます。

1. 千葉県と比較されるのが嫌い

埼玉県民の性格傾向として、顕著なのもののひとつめは「埼玉をディスるのは面白がる。しかし千葉県と比較されると怒る」というものがあります。これはどんな心理なのでしょう? 漫画と映画の『翔んで埼玉』がヒットしたように、埼玉県民は自虐ネタを楽しみネタとして活用します。「うちらの県ってこんななんだぜー」と自ら話をして盛り上がります。県民同士で笑ったり、他県の人にネタフリとして使うこと楽しんでいます。ところが他県から指摘される逆方向はいけません。他県から一方的にディスられるとちょっと埼玉県民はイラっとします。

埼玉県人が自県をディスるこの行為は「開き直り」に感じるかもしれませんが逆です。イラっとする理由は、埼玉県民の中に「埼玉コンプレックス」が存在するからです。この埼玉コンプレックスがMAXになるのが「千葉県」の存在なのです。千葉県と比較して劣っていることを言われるとその怒りが頂点に達します。J・K・ローリングの小説、映画『ハリー・ポッター』の中では決して闇の魔法使いの名前を言ってはいけなかったように、埼玉県民の前で「千葉県」の話だけはしてはいけません。なぜその言葉を口にしてはダメなのでしょう?  


ここから先は

1,887字

¥ 250

いつも応援ありがとうございます。 みなさまからいただいたサポートは研究や調査、そしてコンテンツ開発に活かしていきます。 ミホンザルにはバナナになります。