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「魅惑の心理」マガジンvol.137(人とのちょうど良い距離感を考える)

人との距離感はとても難しい問題です。誰かと話をしようと思ったときに、どの程度の距離感で話をしたら良いかわからなくなったり、相手の距離感が近すぎて困ったりすることはありませんか?

近年、人との距離感に悩む人が増えています。人との距離感は人との付き合いで初期にぶつかる悩みのひとつです。今回は人とのちょうど良い距離感は何か、どんなものかということを考えてみたいと思います。

人との距離感について難しくしている問題に、人が心地よいと感じる距離感には個人差が大きい部分があります。自分の心地よいと考える距離感と相手が考える距離感の違いです。そして、ここ最近、人との距離感をさらに難しくしていることに新型コロナによるフィジカルなディスタンスがあるでしょう。これにより個々の人が考える距離感の差は開き、心地よいと考える距離感の差は一層開いてしまったと考えられます。

またコミュニケーションに関係する考え方の差にも大きく開きが出てきていて、相手が望むことを無理して受け入れようする人が増えている一方で、自分のやりたいことを無理に押し付けてくる、そんな人の性質の差も顕著に出てきました。これからは人との心地よい距離感を探すのがとても難解な時代になってきます。そこで今回の「魅惑の心理」マガジンでは、相手との距離感を考えるにあたって、ヒントになる話をまとめたいと思います。

1. 相手との心地よい距離感をはかる係数を考える

相手と仲良くなりたいけど、どんな距離感で話をしたら良いかわからない。そう思う人は多いと思います。相手と適度な距離感を考える時に、参考になる係数のようなものがあります。そんな時は「信頼感」を数値化してみましょう。距離感は個人差があり「相手との距離感」と捉えてしまうと、わかりにくいので「相手との信頼感」が(90%)(70%)(50%)(30%)(10%)あると5段階ぐらいで考えるとわかりやすいでしょう。

心の距離は目で見えませんから、信頼感としてこの5段階%とにすることで目に見えるものにします。ただこの%は自分が考える相手との距離ではなく、相手が自分に感じていると思われる%を設定するのがポイントです。つまり距離感は自分が作るのではなく、相手が感じるものです。その視点で考えましょう。

まだ相手と知り合ったばっかりで「相手との信頼感」が(10%)しかないのに、(90%)の人と同じような話し方、質問などをしたら、相手が不快になる可能性は高くなります。そして信頼関係が構築できていった実感とともに、対応を(30%)(50%)と上げていく、すなわち距離感を縮めるのが大事です。

参考に各パーセントを明記し注意点をまとめます

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