「魅惑の心理」マガジンvol.218(道化恐怖症)
滑稽な行動をして子どもたちを楽しませてくれるピエロ。サーカスや路上でパフォーマンスをするコメディアンであります。日本語では「道化」や「道化師」ともいわれます。身近なところではマクドナルドのキャラクター「ドナルド・マクドナルド」もピエロの姿をしています。憎めないキャラクターで誰からも愛される存在と言いたいところですが、このピエロを「怖い」と感じる道化恐怖症という症状を持つ人が増えています。
実は私もピエロがそんなに得意ではないのです。マクドナルドの CM出てくるドナルド・マクドナルドをなんとなく「不気味」と感じることがありました。スティーヴン・キングの小説『IT』に出てくる殺人鬼のピエロのペニー・ワイズをたまらなく怖いと感じましたし、テレビドラマに映画化した2本の作品もやめればいいのに震えながら観たものです。物語の冒頭、大雨の日に排水溝の暗闇の中に浮かび上がる白い肌。大きな口は「滑稽」として受け止めることができず、ピエロは「恐怖」となったのです。
さらに言うとRPGゲーム『FF14』にはピエロの姿をした「ものまねしゴゴ」という敵が現れて、全く倒せないで数日足止めになった記憶もあります。見た目と異なり、強くて怖いという記憶が刷り込まれています。
さて、今回の「魅惑の心理」マガジンは、このピエロが怖いと感じる道化恐怖症のメカニズムとここから派生した別の恐怖症を紹介したいと思います。自分の中にある恐怖の理由を知ることで、自分の特性を知り、その恐怖にもう怯えないで生きていく、そんな風になれる、いや、なれたらいいなーと思います。
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ポーポー「魅惑の心理」マガジン
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