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「魅惑の心理」マガジンvol.172(継続するための心理学)

ジョギングにダイエット、資格の勉強、習い事、今回こそは絶対に続けると心に誓っても、やってみるとなかなか続けられないものです。継続することはなかなか難しい。「自分の意志は何て弱いのだ」と嘆いている人も多いと思います。意志が弱いと自己嫌悪に陥ったり、落ち込むこともあるでしょう。確かに継続には「意志」が必要ですが、継続できないのは、単純にあなたの意志が薄弱だからというわけではありません。自分を責めることはありません。
 
そもそも物事が続かないことが単に悪いとは言えません。物事が続かない人は、何かのために実際に行動した人でもあります。「やらなくては」と口だけで何もしない人が多い中で、実際に物事をやりはじめたのです。その行動力と姿勢は間違っていません。様々なものに興味があり、色々なものに挑戦しようとすることはとても価値がある行為なのです。問題は続けなくてはいけないものに対して、途中で止めてしまうことであります。そして継続できないは、単に意志が弱いということではなく、実は続けやすい方法や技術を知らないだけなのかもしれないからなのです。人は精神力でなんでも突破できるとは考えないのに突破できないと精神論にしたがる傾向があります。意志の強さは、個人差があるものです。もし続かないことで存在を否定されたら、ポーポーは地球から1万回は消滅しています。

また「やる気が出たらやるのになー」と考える人は多いですが、そもそも人にやる気のようなもの、やる気スイッチなどはないので、そう考えてしまうと永遠にできなくなってしまいます。そこで今回の「魅惑の心理」マガジンでは、なぜ継続ができないのか、継続するための心理的な方法を7個、安易に地球から消滅しない方法を紹介していきます。

○なんで継続ができないのか


継続には「続けたい」という「動機」が必要です。動機には「外的動機づけ」「内的動機づけ」というものがあります。「外的動機づけ」は、自分の意志というより外からやるように言われて動き出す動機です。たとえば親に勉強しなさいと言われて勉強を始めることがそうです。ところがこの「外的動機づけ」はなかなか継続しない。それはそういやなことを嫌々やっているのですから、隙あればやめたいと考えます。ポーポーは子ども時代に母親に勉強しろと言われてものの嫌で嫌で仕方なく、母親が留守の間を狙って、そっと家を逃げ出したりしました。もちろん後で玄関に足跡が残っていたのが原因でバレました。別な日は足跡を消しながら出かけましたが、靴に着いた土が見つけられてバレました。「外的動機づけ」はこのように不毛な戦いを生みがちです。
 
つまり継続には自分から取り組む「内的動機づけ」が必要なのです。誰かに言われたからやるではなく、自分から目的を持ってやろうとする気持ちが乗らないと継続できないものなのです。この内的動機づけが継続へのひとつの鍵になります。
 
それから気をつけたいのが継続するしないを「意志の力」だけにしないことです。人は基本的に楽な道へと楽な道へと進もうとします。人は基本的に意志が強いわけではありませんから、途中でやめてしまうと、どんどん自己肯定感が下がっていき、自分を認められなくなっていきます。すると、また継続しようとしてもやめてしまうきっかけになりやすく、また自分を否定するという精神のデフレスパイラルが起きてしまうのです。継続を目指すなら、強い意志は必要ですが、意志だけに頼らない形にすることが大事なのです。
 
では継続する方法について話をしたいと思います。

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