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「魅惑の心理」マガジンvol.225(アイコンと性格傾向2024)

SNSでは色々な種類のアイコンが見られます。自分の横顔だったり、花の写真、キャラクターのイラストを使っている人もいます。アイコンも人それぞれで、自由に自分の好きなものを使っていると思われていますが、実はそこには性格が投影していたり、心の中にある願望などが出てくることがあります。

2021年にポーポー・ポロダクションではツイッターにフォローしてくださっているフォロワーさんのアイコンを無作為に約300のアイコンを抽出し、使っている方の性格傾向とアイコンの関係を調べてみました。その後、約3年経過し、今回新しく約400のアイコンを抽出して、加えてアイコンの傾向と性格傾向をまとめてみました。本来ならば自分のフォロワーさんでなくて、単純に無作為に選んだアイコンから調べることが好ましいと思います。ところが、そのようなやり方ですと業者や釣りアカウントを見てしまい、性格傾向が見えにくくなります。フォロワーさんと比較して性格を把握しにくいてメリットもあります。そこで自分のフォロワーさんから選んだ形にして、そこからアイコンに隠された心理を探っていきました。

○総括

前回2021年の調査ではアイコンをカウントして分類してまとめてみました。あくまでのポーポーのフォロワーさんをカウントしているので、世の中にある比率とは異なると推測されます。

◎人物系 37%
◎動物系 21%
◎物撮系 14%
◎風景系 5%
◎植物系 4%
◎その他 19%
(2021 年データ)
という比率になりました。

今回の2024年の調査では数を増やして集計し直しました。

◎人物系 47%
◎動物系 18%
◎物撮系 15%
◎風景系 6%
◎植物系 5%
◎その他 9%
(2024年データ)

大きな違い、変化としましては人物系のアカウントが増えたことです。人物系のアイコンで特に増えていたのが「人物系のイラスト」です。本人と思われるイラストや、人を自分の憧れの姿と思われるイラストなどが増えました。自分で描いたり、フリースラストを使用したり、誰かに描いてもらう選択肢がここ3年で増えたことが考えられます。より強く「自分らしさ」「自分である必要性」、アイデンティティが強く出てきた印象です。

また、逆に減ったのは「芸能人の写真」や「キャラクターのイラスト」です。これは著作権などの意識がここ3年ぐらいで高まり、誰かの写真やキャラクターを拝借することが減ってきたと推測されます。

また、自分のタイムラインの外に出ると、女性の写真を使ったアイコンが増えました。これは業者が使うアイコンで、詐欺や情報収集のために男性の目がいくように利用されています。顔だけでなく、スタイルの良さをアピールするために上半身など身体を見せてくるものが多くあります。このアイコンが本当に多い。「中身はおじさんなのに何をしているのだろう」と感じる場面が多数あります。

前回は個別に性格とアイコンの関係を24種に分類してまとめました。今回は32種類と、より細分化してアイコンと性格の関係を解説します。まずは特徴的なアイコンをいくつか説明してから、詳細の解説していきたいと思います。後半は有料コンテンツとなりますが、このような調査や研究を今後も続けていくため、さらに幅広く書籍などの執筆活動に活かしていくためにご協力いただけると幸いです。いつもありがとうございます。

[目次]
○特徴的なアイコン
◎人物系アイコン(自撮写真(顔正面)/自分のイラスト)
◎動物系アイコン(猫)

◎人物系 
(自撮写真(横顔・斜顔)/自撮写真(顔を隠す加工)/自撮写真(顔一部・体の一部)/背中、自分の影の写真、遠目に存在/幼少期の自分/かっこいい人イラスト/かわいい人イラスト/その他)
◎動物系
(犬/鳥/その他の動物/動物系イラスト)
◎物撮系
(面白いもの、オブジェ/インテリア、グッズ/ぬいぐるみ/かっこいいもの(ファッション・趣味・車)/食べ物/インテリア系イラスト)
◎風景系
(自然風景/海・空・山)
◎植物系
(花のアップ/植物・風景的な植物/植物や花イラスト)
◎その他
(芸能人、著名人/アニメキャラ、キャラクター/ロゴマーク・商材/文字/その他)

○特徴的なアイコン 

◎人物系アイコン(自撮写真(顔正面))
正面を向いて自撮りをしている人は、コンサルタント的な仕事や会社や店舗を経営している人が多くいます。よく見られたいという気持ちよりも、「信頼して欲しい」という気持ちが強く出ています。企業に属している人もいれば、個人で活動している人もいます。白背景で顔がハッキリと写っている人は、特に「信頼してほしい」という思いが強いと思います。真面目で誠実な人であり、相手にも返報的な礼節を求めます。

また、自分のことを魅力的と考えている人も多くいます。顔を出しているのですが、実はルックスではなくて、内面的の魅力をアピールしたいと考えている人が多いです。なんか面白いなと感じました。内面アピールの入り口として外見を使うのです。顔を見せてくるのは「ナルシストだから」と語られることがありますが、そんな単純な話ではないと思われます。もっと複雑な感情や戦略的な思いが詰まっていることが多いです。勇気を出して使っている人もいるので、「頑張って」と応援したくなります。

◎人物系アイコン(自分のイラスト)
ここ3年で増えた印象が強い自分のイラスト。簡単で柔らかいものから、リアルなイラストまで様々なタッチがあります。自分(と思われる)のイラストをアイコンに使う人は、今の自分以上に、よく見られたいと考える心理があります。写真の自分にはどこか自信が持てなくて、出す勇気がありません。同時に人の評価を気にしてしまう性格傾向が見られます。

もっと「かわいらしく見られたい」「かっこよく見られたい」そうした変身願望のような気持ちがあることが多いです。また、親しみを持って接してもらいたい願望があるときも、イラストを選択しやすくなります。基本的には優しい性格で、他人を傷つけたり、争いを好まない人です。人柄のあたたかさが見えます。

また笑顔のイラストを使っている人は、人を笑顔にしたという願望が出ることもあります。イラストは現実よりも、「こうなりたい」という願望の投影であることがあります。強く人と関わることは求めていないけど、人と関わっていきたい気持ちがある人もいます。誠実で繊細な人です。全体的に寂しがり屋、かまって欲しい気持ちが心に眠っていそうです。

同じイラストのアイコンを長く使い続ける人は安定傾向があるように見えます。頻繁に変える人は、かまってほしい願望が強いと思われます。良くも悪くも「人」に影響を受ける人です。

◎動物系アイコン(猫)
人付き合いは苦手だけど、でもどこかで人付き合いを求めている人に見えます。繊細な人が多くいます。犬のアイコンを使う人と比較して、対人関係を苦手にする人が多いように思います。内向的な思考傾向がありインドア派。クリエイティブな仕事やクリエイティブな趣味がある人もいます。誰かのためになりたいと考える優しい人です。

猫が大好きでアイコンにしてしまった人は、性格よりも嗜好性が強くいるのだろうと思いますが、猫好きな方の優しい性格がアイコンに滲み出ています。猫が好きな方って本当にみんな優しい人ですね。心の広さや柔軟さも持ち合わせています。人間関係でも固い関係に苦しさを感じる人が見えます。愛情や信頼関係を求める人は犬を好む傾向があり、寂しがり屋や優しい性格の人は猫を好む傾向があります。

ではここからは個別にアイコンと性格の関係について見ていきます。経験や嗜好性も影響を与えるので、完全な分析ではありません。自分や他人を知るヒントにしていただけるとうれしいです。

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