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「魅惑の心理」マガジンvol.20(アナ雪シンドローム)

映画『アナと雪の女王2』がオープニングで2019年新記録を更新し、驚異的な数字を上げています。話題性も高く観に行きたいと思っている人は多いと思います。そこで、まずは前作『アナと雪の女王』を心理学で振り返りながら、物語と登場人物の心理を整理してから、より深く『アナと雪の女王2』を楽しんでいただきたいと思います。

前作『アナと雪の女王』では、妹のアナは「運命の人に出会えるかも」と心を踊らせながら、姉の戴冠式のパーティに出ます。そして、その日に出会ったばかりのハンス王子と婚約し、お城に住もうとします。明るく楽観的で自由な妹として描かれています。楽観的で自由でありながらも、彼女は城の中で窮屈な日々を過ごしていました。一方、姉のエルサは魔法を使えることを隠し、長女として大人しく自分を押し殺し抑圧しながら生きています。誰にも知られたくない、触れられたくない部分を持って生きています。映画『アナと雪の女王』は、抑圧的に生きる女性の解放の物語でもあります。これは抑圧を強いられる現代を生きる女性とも重なります。

では、あなたの抑圧度「アナ雪シンドローム度」を調べてみたいと思います。下記の10個ある質問にいくつあてはまるか数えてみてください。

1.長女として、我慢を強いられることが多かった
2.長女や親に気を遣いながら生きてきた
3.誰にも知られたくない(秘密)コンプレックスがある

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