見出し画像

私は一冊の黒いノートに希望を託した


高校2年生。これからどういう人生を歩んでいくか、まだ決めきれていなかった自分のお供となってくれたのは一冊の黒いノートでした。


『アナザースカイ』で前田裕二さんを知ってから、私の人生は180度変わりました。受動的な生き方から能動的な生き方へ。敷かれたレールの上を歩くのではなく、自分がレールを敷いていくのだと決意した日のことはこちらの記事に書いています。


本記事は上に貼った記事の続きのお話です。『アナザースカイ』を見た後、早速前田裕二さんの『メモの魔力』を購入しました。いつもは参考書以外、自分で本など買うような人間ではなかったので勇気がいりましたが、この本を買わなければいけないという思いに駆られました。


『メモの魔力』には、自分軸の探し方が書かれており、それに必要な問いも書かれています。それらの問いに答えていくにあたって、ノートに色々書きながら答えを探していきます(詳しいことはぜひ『メモの魔力』を読んでみてください)。


ノートを買わなければいけない。何かを買うときは必ず親に相談していた私でしたが、この時は「相談するまでもない。これは私に必要なものだ。」と思い、これもまた勇気を出して雑貨屋さんに向かいました。


当時前田さんが愛用していたノートはモレスキンの方眼ノート。ですが高校2年生の私には一冊のノートに3500円もかける財力はありません。大人になったら毎月モレスキンのノートを買えるくらい稼ぐんだと決意しつつ、一冊の黒いノートを買って帰路につきました(当時の私は黒いノートにハマっていましたし、前田さんが愛用していたノートも黒色でした)。


家に帰った私は見様見真似で自己分析を始めました。分析なんてやったこともなく、何度も『メモの魔力』のお手本ややり方を確認しながら1問あたり20分~40分ほどの時間をかけて自己分析を進めていきました。


塾の宿題や学校の課題など、やることはてんこ盛りでしたが、最優先事項は自己分析でした。朝起きてご飯を食べ終わったら机に向かい、1日2~3問の問いに答えると決めて、とにかく書きまくりました。前田さんいわく、自分軸が見つかるまでやるということだったので、ゴールの見えない戦いが始まった気分でした。もちろんとてもワクワクしながら。


90問ほどの問いに答え終わるとノートが終わり、また新しい黒いノートを買いに行くというのを繰り返して3~4か月が経った頃、つまり300問弱の問いに答え終わった頃、徐々に見えてきていた自分軸が確信に変わり、そこで一旦自己分析に区切りをつけました。


「成長し続ける」


抽象的な言葉ですが、これこそが自分のすべてを表していると思いました。自分軸が決まるまでのノートを読み返し、たくさん書いたんだなと驚きつつ、この一冊の黒いノートに希望を託してよかったと、心からそう感じました。


それからも、自分の向かうべき方向が分からなくなったときには、前と同じこの黒いノートに書き込んでいます。そして、高校2年生のとき希望を託したこのノートは、今では私のお守りで、読み返しては安心し、もっともっとやれると、自分を駆り立ててくれるノートとなりました。

日々の思考を記録として投稿しています。フィードバックもいただけると大変うれしいです!いただいたサポートは本の購入や講演会の参加費、尊敬する方のお話を聞くための交際費など自分の成長のために使わせていただきます。