稲川淳二のライブに行ってからずっと誰かに見られてる気がする話。

友達のゆうた(LONE)が稲川淳二の怪談ライブがあるからいかね?
と誘われて行ってきました。
会場は森ノ宮ピロティホール。4デイズだったかな完売だって。すごいなぁ。
到着した瞬間どっしゃぶり。大雨が急に降り出して何か起きそうな予感がするわ、、、と思いながら無事待ち合わせて中に。
大勢のお客さん全員が稲川淳二の怪談ファンか、、、と思うとその異様な熱気も少しシュールに思えてきた。
物販もちゃんと用意されていて大盛況の模様。
会場の中に入ると、古民家そのままみたいなセットが組まれていてすごかった。めっちゃ立派な民家やんけ、、、と思ったそのとき、仰々しいSE。
どろろろーひゅー。
まさしく怪談のSEって感じのSE。結構出てくるまで引っ張るな。と思ってたら奥からミッキーのように手を振りながら出てくる淳二。
ものすごくポップでキャッチーである。
しかも前列から最後列まで元気よく丁寧に手を振って、端から端まで振り終わって着席。
ホロリと話し始める。
マイクを通して話すのだがどうも少しだけ音が遠い気がする。
耳を凝らして、話を聞くと大阪はとてもいいところで、私を育ててくれたのは大阪ですよねほんと。という旨の話だった。
これ、このままの音響だったらちょっと聞き取りにくいなぁ、、、俺の耳が悪くなったのかしら。と思っていると
本題の話になった瞬間、しっかりと低域と音量がわからない程度に上がっていて聞き取りやすい、、、音響さんやるな、、、
そして淳二、めっちゃいい声。心地いい。どのストーリーも語り口に愛があってなんかとても優しい気持ちになる。フワーッとする。
そして、マイクの使い方が凄まじくうまい、、、バンドマン全員見に行くべき。大きい声出すときとかちゃんとフラムの真ん中から声の軸を外して出してる。テクい。すごい。これは長年の経験の成せる技、、、凄まじいテクニック、、、
あれ、、、照明って、、、んー、もしかして暗くなってる?少し、、、
みたいな微妙なさじ加減での照明。テクニックがここもすごい。
プロフェッショナルである。マイクのシールドもちゃんとジャックがL字になっていて視界にうるさくない、、、凄まじいぞこれは、、、プロの技だ、、、
そして話も全部完璧。
素人の怪談話によくある。
あれ、Aくんが行くんやったかな。あーちゃうわ、Cくんやった。
みたいなことはもちろんないし、まず、噛んだりしない。
すごい。スルスルと声が脳に直接入ってくるようだ、、、
そしてあっという間に本編終了。
いい時間だったなー。と。
最後は心霊写真コーナーで締めるのがどうやら恒例のようで
ここからほんのちょっぴり怖い人もいるかもだから怖いの嫌いな人はここで読むのやめてね。

大きなプロジェクターに写真を写しながら淳二が解説してくれるコーナーが始まった。
1枚2枚とスルスル写真を見ていく。
「これ、どこかわかりますか?
わかります?どこですか?ほら奥さん。」
とか言いながらお客さんと絡んだりしながらコーナーが進んでいく。
と、次の写真に変わった瞬間
「あ、これは、やばいやつかも、、、」と直感で感じる写真があった。
砂浜の写真なんだけど、画面全体にドアップで幽霊が写っていてぱっと見じゃわからんというやつ。
今も書いてる最中鳥肌が止まらないけれどその写真を見た瞬間最初
「あー、なんか、懐かしいな。」という香りがしたあとすぐに
ダメなやつだこれは。という感覚に変わった。一瞬油断したからか余計にピントを合わせてしまった。
その写真がプロジェクターに出ている間、ずっと目があってる感じがして、しかも写真が波立って動いているような気がしてきて「oh...」
と思っていると淳二の口から
「この写真ね、動くんですよ。わかる人にはわかるかな?今日は動くかな?ん?どうかな?」という言葉が。
完全に「あーあ。合わせちゃったわ、、、」って感じでした。
もうそれから帰ってきてもずっと誰かに見られてる気はするわ、その写真の絶妙な質感が何回もフラッシュバックしてしまって大変でした。
そうなると疲れやすくなる。
疲れるってのは憑かれるってことだから。うん。

こういう時の対処法はもうわかってる。
部屋を片ずけてなるべくゴミを全部ちゃんと捨てる。綺麗にする。
掃除をするとマシになる。
あとは波長をずらしていく。向こう側のものってのはだいたい逆相になってるから位相をずらす意識をして生活するしかないわけ。
最近自分でも写真をよくとってるけど、写真をとるって行為もものすごくそういう意味では危ないんだろうから気をつけないとねぇ。

幽霊とか信じます?って話よくなるけど俺は信じるとか信じないとか以前に気のせい。として感じるってことはもう存在してんじゃーん。って思ってるからまああるんだろうねそういうことはね。
みんなも気をつけてねー。

夏だから冷やっこい話をしておきました。

まる。