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シリーズAで4.5億円調達。ペイトナー(旧yup)が資金調達PRでやったこと

こんにちは!ペイトナー(旧yup)で広報を担当する横山です。
外の暑さに負けないくらいの情熱を持って、日々広報業務に奮闘しております!
さてペイトナーは先日、シリーズAの資金調達を発表しました。

インターン生として6月中旬にジョインした私にとって、今回の資金調達リリースは初めてのビッグイベントでした。
分からないことだらけで、時折挫けそうにもなりましたが、コンテンツ盛りだくさんの資金調達リリースをこんなにも早くに経験できたこと、今では本当に誇りに思います。
ペイトナーの今後、そして自分の成長に繋げるべく、今回の資金調達リリースでの学びをまとめてみようと思います。
これから資金調達の発表を予定しているスタートアップの方の参考にもなれば嬉しいです。

カミナシさんを参考に

今回私たち広報が動き出すにあたり、まずカミナシさんの資金調達noteを読み込みました。
そのnoteがこちら👇

私たちは記事を読むだけでは事足りず、溢れ出てきた質問を実際に伺いたい!となり、すぐに記事を執筆したカミナシ広報の宮地さんへのヒアリングを行いました。

今回のペイトナーの資金調達リリースもカミナシさんのご協力があってこそです。
この場を借りて一同御礼を申し上げます。

資金調達が決まるまでの経緯

今回の調達では既存投資家であるインキュベイトファンドに加え、新たにW ventures株式会社、株式会社セブン銀行、AGキャピタル株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、會田 武史氏(RevComm創業者)から投資していただきました。インキュベイトファンドの代表である赤浦さんとは、起業当初から密にコミュニケーションをとらせていただいている関係性で、今回の調達においても強力にサポートしていただきました。

前回の調達額が1.3億円。
次のステップとして、その倍の3億程度の調達を目標にしていましたが、今回は4.5億円の資金調達に成功しました。また、内1.5億円はデットファイナンスでの調達です。期待を超える額となり、ペイトナー一同喜びを噛み締めています!
そして、なんといってもこの時期にデットで調達できたこと、光栄に思います。皆さんからの期待を背負い、身が引き締まる思いです。

このニュースを世に発表するために、着々と準備をしてきました。
広報チームで6月17日にキックオフmtgを行い、そこから実質2ヶ月間が準備期間となりました。

どこにニュース性があるか?誰に何を伝えるか?

キックオフmtgで確認・議論した事は以下の二つのことです。

①調達発表の目的
②調達発表と同時に発表できるネタはあるか

①調達発表の目的
今回の発表の一番の目的は採用の強化。
この発表を通じて、採用候補者となる方々にペイトナーのことを知ってもらいたい…!もっと言えば、ペイトナーのファンを増やしたい…!
そんな想いで、広報チームは走り始めました。
そのため、ペイトナーの事業とカルチャーを端的に表すキャッチコピーを考案。広報のみならず全員で考え、“フリーランスのキャッシュパートナー”をペイトナーのキャッチコピーに決定。同時にこれを調達リリースで最も伝えたいキーフレーズとしました。
いまリリースしている、フリーランス向け報酬即日払いサービス『ペイトナー ファクタリング(旧先払い)』もペイトナーにとってはロードマップの一歩目に過ぎません。
フリーランスのキャッシュパートナーとしてのペイトナーの今後の可能性をアピールすることにしました。

②調達発表と同時に発表できるネタはあるか
昨今スタートアップの資金調達が増えてきていて、調達額も増加傾向にあります。そのため、調達発表だけではニュースバリューとしては低く、それだけではメディアの取材や記事掲載に繋がらないこともあります。
結論として、調達リリースと同時に大きく発表できるネタはありませんでした。ただし、リリース公開時には公にできなくても記者さんに情報提供したいニュースは複数ありました。特に、調達した資金の用途の一つである新サービスの開発はその目玉でした。このことを踏まえ、(もちろん記事になったら嬉しいですが)資金調達を記者さんにペイトナーの今後の可能性をアピールする良いタイミングと捉え、「プレスリリースにはならないけど面白いネタ」を用意しました。

ペイトナーがやった施策5つ

ペイトナーが調達発表でやった施策を体系化してみるとこんな感じです。

広報ストーリー.001

それぞれの施策の内容を詳しく説明していきます。

1.プレスリリース

7月に入ってすぐに、広報チーム+経営陣+デザイナーさんでミーティングを行いました。ストーリーからキーメッセージ、メインビジュアルまでを、各視点を加えながら詰めていきました。
①リリース文
ここで意識したのは、“応援”が伝わることです。ペイミーさん、OLTAさん、カミナシさんなどのプレスリリースを参考にしながら、載せたい情報を吟味しリリース文を作成しました。その中でも、私たちがこだわったことは「応援されていること」を最大限伝えることです。今回の資金調達の目的は採用なので、ペイトナーのファンになっていただき、この会社で働きたいと思っていただけるように、ユーザーさんからのコメントや投資家さんからの応援コメントを余すことなく掲載しました。掲載の方法も工夫を施し、テキストのみで掲載するのではなく、投資家さんの写真を一緒に掲載したり、ユーザーコメントをまとめた一枚絵を作成しました。

20210823_資金調達の応援コメント

②メインビジュアル制作
メインビジュアルはクリエイティブな案を2つ考案したものの、カメラマンさんの手配や投資家さんとの日程調整など思いのほか手間取ってしまい、第3案に着地しました。しかし、ペイトナーらしさが伝わる良いデザインが生まれたので、今後良いタイミングで活用したいと思っています。

2.メディアへの仕込み

キックオフmtgのすぐ後から、メディアアプローチを開始しました。ファクタリングは近年活発になってきたサービスであるため、あまりこの業界やサービスの仕組みについてあまり知らない記者さんも多くいらっしゃいます。そのような記者の方々に向けて勉強会を行い、理解を深めていただく👉取材に繋げるという流れを予定していましたが、リソース不足のため個別取材に変更しました。一人一人の記者さんに連絡した結果、これまで築いてきた記者との関係性もあり、多くのメディアに取材していただくことができました。どの記者さんもたくさんの鋭い質問をして下さり、同席していた私も大変勉強になりました。また、結果としては個別取材の方が記者さん一人一人の関心に合わせることができるため、ペイトナーにとっても記者さんにとっても有意義な時間にすることができ、良かったのではないかと考えています。

3.News Picksへの出稿

メディアアプローチ同様、こちらもキックオフmtgの直後動き出しました。
現在ペイトナーが提供している『ペイトナー ファクタリング(旧先払い)』の申し込み件数は、リリースから2年も経たないうちに総額50億円、申込件数は13,000件を超え、着々と結果は残しているものの、まだまだ知名度は足りません。
今回の発表で、採用候補者から認知され、関心を持ってもらうだけでなく、潜在ユーザーへのPR効果も狙い、News Picksへの出稿を決意しました。

4. noteでの代表×VC対談

7月中旬から対談をお願いする投資家の皆さんに打診を始めました。
対談からもペイトナーの良さ、投資家の皆さんとの良い関係性が滲み出てくるはずです。発表後のコンテンツも充実させたいと考えていたため、対談の様子を公開することにしました。露出方法のアイデアとして動画も考えましたが、気軽に読めるnoteに決まりました。
予定では、資金調達リリースまでに対談を終わらすつもりでしたが、投資家の皆さんとの日程調整に思いのほか手間取ってしまい、実施することができませんでした。
ですが、これを投資家の皆さんひとりひとりとゆっくり対談できる良いチャンスだと捉え、これからじっくりと進めていきます!順次公開していきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです!

5. 採用関連

こちらは、リリース後にメインとなってくるものなので、施作の中でも優先順位は下げており、8月になっての動き出しとなりました。
①採用イベント
こちらは、リリース後にメインとなってくるものなので、施作の中でも優先順位は下げており、8月になっての動き出しとなりました。
なんと言っても、今回の発表のいちばんの目的は「採用強化」。
発表後ペイトナーに興味を持っていただいた方々の受け皿として、まずは採用イベントを企画しました。
今イベントをさらに充実したものにするため、もともと親交のあるスタートアップとの共同開催を予定しています。

②Wantedly開設
エンジニアの採用を目的とはしていたものの、ペイトナーのミッションに強く共感してくださる方々は業種問わず大歓迎なので、オープンポジションの箱としてWantedlyの募集ページを準備しています。

現時点の成果は……?

メディア露出については、BRIDGE、日本経済新聞、TechCrunch、ニッキン、金融経済新聞の4つでの記事掲載が確認できています!
スタートアップ・金融系・ビジネス系のメディアに取り上げていただいたこと、大変嬉しく思います!
今回は掲載に至らなかったメディアでも、今回の個別取材を通じてペイトナーの今後の可能性をアピールできたことは間違いありません。今後の記事掲載に期待大です。

そして、このような素敵な記事を書いてくださった記者の皆様、本当にありがとうございます!ぜひ皆さんも一度ご覧ください👇

紙媒体メディアにも掲載されました!!

ニッキン記事

採用における成果はまだはっきりとはわからないものの、現時点で、採用フォームや、代表の阪井さんのTwitterのもとへ多くのお問い合わせがあったようです。10月ごろ開催予定の採用イベントへの期待が膨らみます!

反省点

反省点としては、スケジュールにもっと余裕を持つべきだったということに尽きます。
このことはカミナシさんの資金調達noteにも書かれていたことで、参考にさせていただく以上、我々も同じ失敗を繰り返すわけにはいかない!と、対策としてすぐに施策管理シートの作成に取り掛かりました。これを元に毎週の広報定例mtgで、お互いのタスク共有、リマインドを行ってきましたが、なかなか現実は上手くいかず…
その結果、予定通りに行うことができなかったことがいくつか生じたものの、かえって良い方向に進んだり、前向きに捉えられるものがほとんどでした。
とは言いつつ、物事を予定通りに進めるに越したことはないので、今後はスケジュールにもっと余裕を持って取り掛かろうと思います。

最後に

反省点はあるものの、今回の資金調達リリースは大成功でした👏
それは広報チームだけでなく、ペイトナーを支える皆さんのご協力があったからこそだと思っています。
ペイトナーの広報チームは代表の阪井さん、先輩広報さん2人、私の4人体制です。実は、ペイトナー設立当初から広報担当者が決まるまで、代表の阪井さんが自ら広報業務を行っていました。そのため、ペイトナーでは広報と代表とのコミュニケーションが密にされているのが特徴です。今回、阪井さんにも多くのコミットをお願いする形となりました。
さらにペイトナーでは、外部の広報さんからの支援を受けており、今回の資金調達リリースにおいてもたくさんのアドバイスをいただきました。
他にも経営陣、デザイナーの皆さん、たくさんの方々に協力していただきました。
本当にありがとうございました!

ペイトナーはここで終わることなく、さらなるスピードでフリーランスのキャッシュパートナーを目指して参ります!!
これからもぜひペイトナーに注目していただけたら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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