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タップダンサー Lilyさん

『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』公開記念企画「あなたのクリエイティブの教科書を教えてください!」クリエイターズインタビュー、第10回目は、タップダンサーのLilyさんです。



Tap Dance Company Freiheit主宰。中央大学法学部卒業後、NYへ単身渡米。海外ブランドのレセプションから大使館、五ッ星ホテルなどのパーティに多数出演。NY、Seoul、Londonの国際映画祭にて、主演映画「ENSAMBLE」がオフィシャルノミネート、受賞を果たす。TAPを通じて人・地域・企業をつなぎ社会貢献活動を行う、

『Freiheit Tap Contribution Project』を発足、精力的に活動している。

http://lily-official.com



Q. あなたの『表現の教科書』を教えてください 

 A. 『観客』です。Tapは観る方も踊る方も、性別問わず幅広い年代の方が楽しめるダンスだと思っています。自分は「Tapは場所を選ばない」をモットーに、ホテル、レセプションパーティ、大使館、教育機関、福祉施設、被災地等様々な場所で踊らせていただいています。そこで出会う様々な『観客』の方達の反応こそ、自分の踊る上での表現の教科書だと思います。 


Q. そこからどのようなインスピレーションを得てどのように実践していますか? 

A. 舞台で出会う観客の方々は世代、環境、個性によって様々な反応を返してくれます。自分の踊りを通してその方々に想いを伝えるため、どう寄り添いながらその気持ちを導けばいいのか、リズム、音色、シルエット、間などを即興の踊りの中で組み立てていきます。その踊りに対して返してくれる観客の方々の熱量を見ながら、自分の踊りをより変化させていきます。 


 Q. あなたが表現する上で一番大切にしていることを教えてください 

 「誰に対してどういう想いを伝えたいか」ということです。Tapは元々アフリカからアメリカに連れてこられた黒人が、歌や太鼓を叩く事を禁じられた中で自分の想いを表現するために生み出されたダンスだと言われています。自分の踊りがただの技術の披露にならないように、どんな舞台、現場であってもその先にいる『観客』にどういう想い、言葉を伝えたいかを意識して踊るようにしています。  

次号もお楽しみに!

9/20(土)渋谷・シアターイメージフォーラムほかにて全国ロードショー 公式サイト www.peterbrook.jp