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気になるニュースから踏み込んで「0115夜 『抱き合わせ売り』に抗(あらが)え」

今日の気になるニュースは携帯電話関係ですが、携帯電話も「パソコン千夜一夜物語」の範疇だと筆者は認識していますので、早速始めます。

あえて言えば、利用者側の問題でもある

今日の気になるニュースはITmedia NEWSの「回線契約ない客への端末販売拒否が横行 総務省の覆面調査で明らかに」(2021年4月26日 ITmedia NEWS)です。
記事の内容は読んでいただくことして、携帯端末(ハードウェア)と回線(足回り)の「抱き合わせ売り」を利用者側が甘受(かんじゅ)してきた結果という側面もあり、簡単には改まらないのだと思いました。
パソコンを買いに行くと、インターネット契約との「抱き合わせ」で、安くなる場合が多いことが分かります。また、ケーブルテレビ契約、インターネット契約、電話契約のセットで割引があるのは普通ですし(3つとも必要であればバラバラにするより総額は安くなる。但し3つとも必要なのかどうかが最も重要なポイント)、最近の話題としては電気とガスの契約を一つにすると(契約中の電気会社かガス会社か、または様々な業態からの新規参入企業も選択肢)「お徳」と言われています。
問題は、「抱き合わせ」が本当に得なのか、「抱き合わせ」が当たり前になっている分野(特に携帯電話市場)では利用者側がいわば「カルテル」を是認し、支えているのではないかということです。

ワープロソフトと表計算ソフトは、Windowsとの抱き合わせ販売によりMicrosoftの寡占(かせん)になったことを忘れない

日本語を扱うから「一太郎」が最適なのかは筆者は必ずしも同意ができない部分は確かにありますが、それでも、Microsoft Officeのシェアが大きすぎて、その他のワープロソフトウェア、表計算ソフトウェアが選択しにくい状況を決して好ましいとは思えません。Microsoftは、OS(Windows)、インターネットブラウザ(Internet Explorer)、オフィスアプリケーション(Word、Excel、Power Point。そして場合によってさらにAccessやVBAも)を抱き合わせ売りにして、競合製品・サービスを駆逐してきました。筆者から言わせれば「どうでも良い役に立たない機能」をOSやブラウザに搭載してそれを当たり前だとユーザを誤解させています。
携帯端末・携帯回線市場も、パソコン市場も「抱き合わせ売り」の呪縛から解放される日が来ることを願ってやみません。

2021年4月27日のコメント

総理大臣と総務省は携帯電話料金の引き下げに並々ならぬ意欲を持っているようです。その理由、目的のピント外れが心配ですので注視していきたいと思います。
それでは、また明日。

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