つっこみどころ満載の迷惑メールが、携帯メールアドレス宛に届きましたので、画像化してさらしてしまいます。

つっこみどころ満載ですが、だまされる人がいないか心配です

筆者の実際の携帯メールアドレス宛に届きました。携帯メール宛の迷惑メールの場合、宛先（To）にはダミーと思われる見たことがないメールアドレスが設定され、BCCで届く場合も多いのですが、今回は宛先が本当のメールアドレスなのです。
早速画像化したものをご覧ください。

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差出人（From）が、「auインフォメーション」となっているのに、メールアドレスの方も見ると、auとかkddiとかezwebとかの文字列は入っていない無意味文字列になっています（＝「怪しい文字列」の部分）。「.work」というのも怪しいですね。まともなメールアドレスやURLでは、この「.work」というのは見たことがありません。
宛先（To）は、まぎれもなく筆者の携帯メールアドレスです。宛先メールアドレスがきちんと入っている迷惑メールは珍しい気がします。

リンクをクリックしてはいけません、返信してはいけません

このような迷惑メールの対応は無視して削除です。
「怪しい文字列」で示した部分は、本文中に２箇所と差出人（From）のメールアドレスの合計３箇所あり、「犯人」はこのサーバを運用しているのは間違いありません。
添付ファイルはついていませんでしたので、犯人を辿るヒントはこれだけです。
逆に言えば、「リンクをクリックしない」、「返信しない」、そして今後うっかりリンクをクリックしたり、返信してしまったりしないために「削除する」、これで対処は終わりです。
「受信しない」迷惑メール登録をしてもよいのですが、携帯電話の登録可能件数に上限があるため、この対策はあまり意味がありませんので、それはしないでおきます。（実際に登録件数はすでに上限近く、少しだけわざと残してある状態です）

犯人の狙いは銀行口座情報の取得か？

ところで、こんな危ないURLリンクを試してみるわけにはいきませんので、想像ですが、このメールのリンクをクリックすると、「B賞（現金）ご当選おめでとうございます。賞金の振込先情報を入力してください」というサイトに誘導されることが目に見えています。
他者が振込用に必要な口座情報だけでなく、本来なら必要ではないインターネットバンキングのセキュリティ情報までが狙いであることは想定できます。
もともと、このメールを「怪しい」と思わない人がリンクをクリックする訳ですから、実際に被害が出ているかもしれません。

それにしても日本語が微妙に不自然ですね

多くの人が違和感を持つのではないでしょうか。
不自然な部分を挙げていきます。
1. 件名（Subject）の中の、「ご当選しております」と「当選理由」
⇒「おります」の誤用。「当選理由」の「理由」も変
2. 以下、本文中の表現です。「ご応募のご記憶がない場合でも当選は確実にお受け取りできます。」⇒「ご」の多用の不自然さ。「ご応募に心当たりがない場合でも」くらいが大人の文章では？ 「受け取る」の目的語は「当選賞品」であって「当選」ではない。
3. 「下記URLにてご説明致します。」⇒「（略）ご案内致します。」
4. 「今後とも、AU携帯ご利用を格別のお引立てを賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。」⇒原文の添削は難しいのでやめますが、この文章を不自然だと思わないのは若年層ではないかと危惧

相当無理をして、もっともらしい言い回しをしている印象です。
それでも、このメールを信じてクリックしてしまう人が少数でもいるのではないかと心配になります。

2021年3月15日のコメント

1001回を目指して、なんとか74回連続投稿を続けてくることができましたが、今回のようにピンチになると必ずと言ってよいほど、「新着迷惑メール」に救われます。
東京では桜が開花して、春のおとずれの季節となりましたが、皆さまお身体に気をつけて。
それでは、また明日！