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【都市伝説】かごめ歌の呪いと遊びの起源の話

どの世代も知っている童歌(わらべ歌)といえば「かごめ歌」ですね。

このかごめ歌。
いつ頃できたのかははっきりと分かっていないですが、江戸中期にも「いつ作られたか不明の昔からある歌」と文献に乗っている為、少なくとも江戸時代より古くからあったとされています。

その意味深な歌詞については様々な考察がされており、いくつもの都市伝説が存在します。

今回はそんなかごめ歌の起源が呪術や儀式的な遊び歌であると言われている面白い都市伝説をnoteにまとめました。

お菓子でも食べながらゆっくり読んで下さいね。

●かごめ降霊術説


ある呪術がかごめ歌のルーツではないかという説。
それは「かごめ降霊術」です。

かごめ降霊術とは歌遊びのかごめ歌と基本的には変わりません。

しかし、中心には人を配置せず、代わりに紙で作られた人型の形代を置き、かごめかごめを歌いながら回ることで、その不在の中心部に霊を降ろすという呪術です。

形代

また、別の方法があり、歌遊びの通りに中心に一人が顔を覆ってしゃがみ込み、その人物の「後ろの正面=真後ろ」に立つ人に霊が憑依するという術も存在します。

また、一人でかごめかごめを歌いきり、最後に後ろを振り向く、または合わせ鏡で自分の後ろを見るとそこに降りた霊が現れるという術もあります。

これらのような儀式がかごめ歌の起源で、呪術の体が排除されたものが今日の童歌としてのかごめ歌となったと言われています。


●地蔵遊びと地蔵憑け

地蔵遊びという呪術があります。

一人をまん中にかがませて地蔵役にさせ、目かくしをさせます。

周囲の輪の子どもが廻りながら、「なぜに背が低い」を唱える。
ぐるぐる回っていた周囲の子が「うしろにいる者だぁれ」と言って止まり、
地蔵役が後ろの子を当てると「おのりや地蔵様、地蔵様その子に乗り移って下さいと唱えます。


これを繰り返し行うことで、地蔵役の子が徐々に地蔵に憑依されだし様々な予言や提言を言い出す言われています。

これは地蔵役の子供を憑代(よりしろ)とした降霊・口寄せの儀式としても行われていたそうです。

東北に地蔵憑けという儀式があると言われています。

これはその地域に不幸があった場合、幼い女の子を集めて行う儀式です。
集まった女の子たちが円を組み真ん中に、ひとり座らせ目隠しをさせます。

そして円を組んで真ん中の事に目隠しさせる周りの女のこ達は「ナムジゾウダイボウサツ、オイノリモウセバ、テンマデトドク」と繰り返し唱えます。

目隠した中央の女の子を地蔵役としその地蔵役に説法を説かせたり、質問をするという儀式です。

このような儀式が童歌のかごめ歌の体になり全国に広まったのではないかとも言われています。

そもそも何故子どもたちがこのような儀式に参加させられていたのか。
それは昔は子供を童子と言われて、すくすく育つこどもを神格化する風習があったからです。

そのため、昔話で活躍するのは決まって子ども「童子」が多いのです。

桃太郎では大人で勝てない鬼を子どもである桃太郎が倒しますね。
それは鬼に勝てる特別な力が子ども「童子」にあると信じられていたからです。
このような事から子どもに神聖な神事をやらせることは昔からよくあり、遊び歌として儀式や呪術に落とし込み、子供たちに遊ばせることで術を発動させていたのかもしれません。

●遊びの起源


では、そもそも遊びの起源とはなんなのでしょうか。
その起源については「天の岩戸開きの神話」であるという説があります。


天の岩戸開きのとは太陽神、女神天照大御神(アマテラスオオミカミ)の
弟の神で乱暴な須佐之男命(スサノオノミコト)が、神々が住んでいる高天原を滅茶苦茶にしたことがきっかけで岩戸に閉じこもってしまうという神話です。
太陽神の天照大御神が隠れてしまったことで、地上すべてが闇に包まれ魑魅魍魎が姿を現します。

天照大御神は太陽神であり八百万の神々の中でもっとも権威のある神最高神が姿を隠してしまったので八百万の神々が集まり、天照大御神を岩戸から出せるためにどうすればよいか相談をします。

相談の結果、天の岩戸の前に立てたサカキの木に八咫鏡を掛け、太陽を告げる鶏を用意し、賑やかな祭りをすることにしました。

賑やかな祭りがはじまると芸能の女神が舞い、羽衣がはだけて裸になって踊ると大勢の神々は声を出して喜びます。

その声を聞いた天照大御神が「わたしが隠れているのになぜみんな笑って遊んでいるのだ?」と隠れた岩戸から顔を出しました。

その時八咫鏡に映った自分の姿を見た天照大御神は自分と別の太陽神がいると驚き、岩戸から出てきて、無事地上に光が戻ったという神話です。

このみんなで踊って舞っていたことを天照大御神は「私は隠れているのにみん遊びをし、笑っているのか」と言ったことが遊びの起源と言われています。

このように、遊びはもともと神事であって神格化された子供は「童子」とされていました。

特別な「童子」に神事をさせる為に遊び歌としてかごめ歌をはじめ昔からある童歌は呪術として使われていたのかもしれません。

そして、その呪術の意味が果たしていい術なのか、呪いが発動するのか。
そんなことを考えてみると、どの童謡も意味深な歌詞に思えてしまいます。

今回はかごめ歌の呪いについてと遊びの起源についてnoteにまとめました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

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