夜の色

夜の空は
息の色

ひとつ
ひとつ
ひとつ
またひとつ
あまたのからだから
ひとつ
ひとつ
またひとつ

ベッドから滑り落ち
階段を降りて
玄関の隙間から
夜に滑りこむ

草木の
どうぶつの
いとなみを
見守った日差しが
温めたからだから
夜に放つ

夜の空は
息の色
ひとつ
ひとつ
またひとつと
息が
地表をおおい
空に昇り

夜の空を
温める




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