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この頃... について

かなり久しぶりに更新をします。こんにちは。

これといった出来事は起きていないのだけど、最近あったこと、思ったことなどについて書こうかな... と。


金沢21世紀美術館のスイミングプールが有名なレアンドロ・エルリッヒ展を観てきました。発想がとても豊かだなと作品を通して思う。驚きや意外性、トリックといった人を楽しませることのできるインスタレーションが特徴かなと。

私はアートは好きだけれど、インスタレーションは好みが分かれて、こういった人を楽しませるハッピーな気分にさせることのできるアートは好きだな。おそらく彼の発想の根底には、ふくよかで広い世界感からの温かさや優しさからくるのではないかと感じた。一言でアートといっても様々だけれど、個人の思想がさらけ出されて、あー、キッツイなぁと感覚に酷く刺さりすぎて拒絶してしまうことも最近の私には少なくない。とくにインスタレーションはそれが顕著な気がする。けれど、レアンドロ・エルリッヒの作品は、広い懐からの余裕や人としての品性を感じ、なぜだか受け入れてくれたような表現だった。

しかしながら、このところ展覧会に行ってはみるものの、価値観が変わるほどの作品に出会えていなく、観終わってもなんだかモヤモヤが残ってしまっていた。今回ももれなくすっきり感のないままなだれ込むように帰りぎわショップに立ち寄った。うろうろ物色しながら何かを探すかのように本棚の前に立ち手に取った本が、

「東京うつわさんぽ」と画家の山口晃さんの「ヘンな日本美術史」というもの。うつわさんぽは、最近、とみに器に興味があり、あー、器を目的とした散歩、町を散策するのも一興かなと、めずらしく心弾んだのでこれをお手本に歩いてみようと思います。それと、次回あったらぜひ行ってみたい山口晃さんの本物の絵を見てみたいというのもあり、山口晃さんの視点からの日本美術史は、私にはない新しい絵画の見方ができるのではないかと思い、また、小林秀雄賞を受賞された本ということもあって、面白そうなので即購入した。日本美術に魅せられて久しいけれど、滞っている見方が広がってくれたら嬉しいな。


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