ばけもの好む中将 平安不思議めぐり

「ばけもの好む中将 平安不思議めぐり」 瀬川貴次

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https://www.amazon.co.jp/dp/4087450627/ref=cm_sw_r_other_apa_i_XrwvDbJC1R157

ネタバレです‎m(_ _)m

気楽に読めそうで、なかなかおもしろそうだなあ、と書店の店頭で見かけて買ってみた。
申し訳ないけども、知らない作家さんだったので、おもしろい作家さんを発掘してみたいという気持ちになったのもある。

本当に気楽に楽しめた。
シリーズもので、すでに8冊も出版されているそうなので、次も読んでみたくなった。

12人もの姉がいる、貴族の長男で平凡で素朴な主人公が、時の権力者の長男である見目麗しい中将と、ひょんなことから知り合い、気に入られ、あちこち引っ張りまわされる話である。(なんだか身も蓋もない書き方になってしまった。)
短編の連作で、最後にすべてが繋がり、スッキリするようになっている。

ばけもの好む中将、というタイトルだから、陰陽師のようなことが起こるかと思いきや、怪奇現象もばけもの、妖怪にも出会えず、中将は悔しがる。

見目麗しい貴公子の中将は宮中でモテるはずなのに、当の本人は女性には見向きもせず、ばけものにしか興味がないのだ。

そんな設定が、現実って都合良くいかないのね、という感覚になり、平安時代の話なのに、なんだか身近に感じさせてくれる。

そういうところが、物語をより楽しませてくれてるかもしれない。

こんなゆるいスイーツが合うかも(笑)

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