今日はあの山へ #3|赤ぼっこ(東京都青梅市)
東京都青梅市にある低山、赤ぼっこ(409.6m)。
奥多摩の山々から東京都心まで見渡せる山頂には、まるで周囲を見守っているかのような大きな1本の木が立っています。
甚大な被害を与えた台風19号が過ぎ去った後、この木が無事であるかどうか、とても気になっていました。
Twitterでそのことをつぶやいたら、自宅から赤ぼっこの山頂が見えるフォロワーさんから「木は無事ですよ!」と教えて頂いてホッ。それと同時に「ここで思い出したのも何かの縁だから、またあの木に会いに行こう」と思ったのです。
10月23日(水)の早朝、青梅駅から都バスに乗って「畑中三丁目」まで。
停留所には朝露。季節は確実に進んでいるのを感じます。そういや朝晩はずいぶん寒くなりました。
バス停から7,8分のところに林道があって、そこから馬引沢峠を経て赤ぼっこまで歩きます。
普段はこのような感じの林道なのですが(去年の12月の林道の様子です)
台風の影響はまだ続いていて、道には絶えず水が流れていました。
舗装されていない部分では、小さな川の様になってしまっている所も。台風が過ぎ去ってから10日。絶えず流れてくる水に、台風の酷さを改めて感じます。
薄暗い林道をひたすら進み、急に光がさしてきたら、そこが馬引沢峠です。
馬引沢峠から赤ぼっこまでは15分ほどです。
「赤ぼっこ 0.1m」の道標の先に消火用ドラム缶があり、これを曲がれば山頂です。
突然開ける展望。
赤ぼっこ409.5mに到着です。
以前と変わらない山頂の景色にホッとします。
あの台風の中、よく折れずに耐え抜いたね。
赤ぼっこの山頂にはいつも「まっくろくろすけ」が居るのですが…。こちらも飛ばされず無事でした。
山頂からの展望はとても良く、空気が住んでいればスカイツリーや高層ビルを見ることができます。
ちなみに、赤ぼっこの山頂にはあちこちに杭が打ってあって、
例えばこの杭。上から見るとこんな感じ。
その方向を見ると、こんな感じ。
高水山の方向を向いている、という訳です。
おなじく筑波山と書かれた杭は、
こんな感じ。
中央真ん中に見えているのが筑波山なのでちょっとずれているのだけど、そこはご愛敬。
他にも色々な方向に杭が打ってあるのだけど、他の景色は来た時のお楽しみ、ということで。
さて、赤ぼっこを後にして、
「天狗岩」に寄り道。
天狗岩も展望の良い場所ですが、あかぼっこの方が景色が良いです。
登山道を歩いていると、途中で遠くの斜面に土砂崩れの跡が。台風の爪痕の大きさを感じます。
さらに先に進み、山頂だと気付かれることが少ない要害山に到着です。
要害山には今まで標識などが無かったので山頂だと気付く人が少なかったのですが、新しい標識を誰かが付けたようです。
「梅ヶ谷峠(行止り)」の上に、謎の手彫りで「15分」とあるのですが、実は15分先にソメイヨシノの木がある愛宕山があります。
今回は愛宕山には寄らずに和田橋方面に下山します。
下山終盤では夏に伸びた草が登山道を塞いで歩きにくかったです。
最後の最後、民家に出る舗装路で道路の崩落もありました。
歩いて日向和田駅に向かう途中で川の色を見てびっくり。台風の影響で真っ白になっていました。このあと地元の人に聞いた話では、いつもは台風から10日後には川の色はほとんど戻っているそうなのですが、今回は戻りが遅そうだということでした。
山に行ったらその地元を少しでも応援したい。そんな思いで下山後はなるべくどこかのお店に入ります。今回は日向和田駅から4,5分のところにある「奥多摩釜めし」さんで釜飯をいただくことにしました。
(2022年10月追記:残念ながらお店は閉店になってしまいました…)
健康に良さそうな最高のものが出てきてびっくり。とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
そういえばお店の人が何杯もお茶のおかわりをついでくれたけれど、あれは、この「美人になるお茶」だったのかな。たくさん飲んだから、帰って寝て起きたら美人になってるかな。なっていたらいいな。
* * * * * * * * * * *
青梅の市街地に近い場所にある赤ぼっこ。
たくさん山を登っている方には物足りないかもしれませんが、好展望で初心者や軽めのハイキングがしたい方におすすめできる素敵な山です。
機会がありましたら、ぜひ。
ご覧いただきありがとうございました!