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視線の向こうに何がある(いる)

猫飼いの方は思い当たるでしょうが、これは「動くものに興味を惹かれている」姿です。天井付近に飛んでるんですね、何かが。
(※以下の文章には虫の描写があります)
帰省してからこっち、2日に1回はこの「狩りモード」になるので、ちょっとうんざりしています。無論猫にではなく、この住環境に。

ところで、かつて人であったものと、今虫であるもの。
あなたはどちらの方がイヤですか?

のてりあす的には、前者は全く平気。でないと医療職は務まらない。とにかくヒトなら生きてても死んでても死にかけてていても中途半端に蘇生していてもばっちこい、なんですが、逆に後者はできれば避けたい。虫と一緒に寝るくらいならホルマリン漬けと一緒に寝た方がマシ。
原因ははっきりしていて、小さい頃どぶ川の横にある「ぼっとんトイレ」のぼろアパートに住んでいたから。家の中に食物連鎖が発生してるんちゃうか?ってくらい虫が跋扈してましたね。子供には中々ハードな環境でした。

それでも北国だから大分マシだったとは思うんですよ。
今住んでるの北海道じゃないよね?と思っていただいたあなた、正解です。
合格通知を見て、嬉しかったですよそりゃあ。99.99%は。でも「本州って虫多いから、行くのやだなあ」という躊躇があったのは否定しません。

その代わり、新居ではありとあらゆる対策法を試しました。お茶袋にクローブを入れて吊るし、家中にハッカエタノールスプレーを撒き、排水溝にはハーブ盛り塩。生ごみは全部冷凍。台所の水気はすべて拭き取り、ヤバそうな所は予め養生テープでふさぐ。
結果、今まで逢いたくないヤツらにはほぼ出くわしてません。エンカウントは謎の赤いダニと、謎の黒い羽虫1回ずつのみ。

「やればできるじゃん」と思いながら帰省し、出くわしたのが冒頭の状況。

……なんで滋賀より虫が多いの?

回答ははっきりしてるんです。さっきの質問でいうと、私以外の家族は「虫の方が死体よりマシ」主義者なので、対策をする気がハナからあまりなく、結果何かが入り込んだり増えたりしているという事らしいです。

もっとも「嫌」と「対処できない」は別物です。私だって、件の虫を猫が狩ろうとしたから、食われる前に先に奪って潰してゴミ箱に捨てるくらいはしますし、帰省してから誘引剤を買うまでは朝昼晩と虫退治でした。ただその度に精神攻撃でMPを削られていくので、なんか時折「滋賀の方がマシじゃん」とか思いつつある今日この頃。まあ、冬の帰省時はさすがに何も住みつきゃしないので、もうちょっとの辛抱です。

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