SuzukoMomoyama

虫愛づるイラストレーター、ペインター。虫との日々を絵日記で記録します。 https://www.instagram.com/suzuko.momoyama/ https://www.behance.net/pokinkinta981f

鈴子の昆活絵日記 ジャコウアゲハ

2018年10月14日

 最近とても落ち込むことがあって、泣きながら歩いていた。落ち込んでいるので地面を見ながら。すると、アスファルトにジャコウアゲハの幼虫が一匹落ちているのを見つけた。ジャコウアゲハの幼虫は、この絵日記の表紙にもなっている私の大好きな幼虫だ。
指を差し出すと、ぴとぴとと、這い上って来た。               涙が吹き飛び、直ぐに周辺に食草を探したが、見当たらない。食草が

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鈴子の昆活絵日記 コオロギ

2018年10月13日

インドネシア料理の店に妹と友人と3人で入った。
店員さんは全員インドネシア人で、店内には耳慣れない言語が飛び交っていた。
メニューを広げていると店員さんが来て、とても拙い日本語で
「オキマリデスカ」と聞いて来た。
妹がインドネシアのビールの写真を指さして「このビールください」と言った。
友人も「私も同じビールで」と言った。
私はお茶が飲みたかった。温かいお茶が。
でも、店

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鈴子の昆活絵日記 ゴキブリ・カマキリ

2018年10月4日

 モジリアーニの描く女の人が何かに似ていると思ったら、チャバネゴキブリだった。
一般的に人は、上から見た印象でゴキブリを小判のような形と思っているかもしれないけれど、ゴキブリは上から眺めるより、真横から見た方がきれいだと思う。
そして、真横から見ると、モジリアーニの描く、顔が小さくて首が長く、なで肩の女性に似ていると思うのだが、どうだろう。加えて、モジリアーニの色彩もチャバ

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鈴子の昆活絵日記       ウラギンシジミ の蛹

2018年9月22日

ウラギンシジミ が最後の脱皮をして緑色の蛹になった。
蛹の中って、いったいどんな場所なのだろう。

蛹の中でイモムシの体は、分子レベルまでどろどろに溶けてから、
DNA情報によって、再び蝶の形に組み上げられて行くという。

ある時期の蛹の中は液状なのだ。

8月の夜10時頃、空には上弦の月がかかっていた。
昆虫学者の教授と駅までの道を、ビルに沿って歩いていた。
「あなたも相

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鈴子の昆活絵日記      ウラギンシジミ

2018年9月17日

秋になって甘い匂いが漂っているのは、クズの花が満開だからだ。
高枝切り鋏でクズの花を切ったら、ウラギンシジミ の終齢虫と、オジロアシナガゾウムシがもれなくついて来た。
さっそく絵を描いていたら、じっと花にしがみついていたゾウムシが突然ぶーんと飛んで私のTシャツにとまった。

「どうしても虫が苦手なんです」と言う女性にその理由を尋ねると、
「壁にいたゴキブリが突然、自分をめが

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鈴子の昆活絵日記      アシダカグモ

2018年9月16日

 深夜、横になってthe poguesのdirty old townを聴いていた。
 
 ちょうどベッドの壁沿いを大きなアシダカグモが歩いていたので、驚かそうと思って、クモの目の前の壁を指で触った。すると、クモは歩いている壁に対して垂直にぽーんと飛び上がった。
 夜間、車を運転中にイノシシの親子を見かけた際、うりぼうが車に驚いて、縦にぽーんと飛んだと友人が言っていた。昔、鉄

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