「ショワ〜、ジョジョジョ… 」

日々の疲れや、迷い、不安からモヤモヤを抱えがちな私たち現代人。とても簡単に、かつ手っ取り早くリカバリー(回復)する方法として、音楽はとても有用です。

今回は、知らないうちにコーティングされてしまったしんどい気持ちを、ショワショワ、ポロポロと浄化し、剥がしてくれるようなクリアな音楽をご紹介したいと思います。

The Japanese House  “Lilo”

1. 白・光・Law属性

以前もご紹介したザ・ジャパニーズ・ハウスことアンバー・ベインの最新アルバムから。今この人ほど清らかで聖なるオーラを纏っている歌い手はいない、と言っても過言ではないでしょう。虚ろな眼差しから放たれる光のカーテンに包まれた瞬間、邪(よこしま)な気持ちと共に自分の存在さえも消されてしまいそうな浄化力。これはまさにメガテンシリーズでいう所のLaw属性(※秩序を重視する天使側の存在)に当てはまりそう。

Yaeji  “One more”

2. 黒・闇・Chaos属性

対して深い闇の中にトプンと沈み込み、暗がりで軽妙に舞い続けるような魅惑の存在。韓国系アメリカ人女性DJ・シンガーのYaejiが奏でる音楽は、人間のダークサイドにフォーカスしながらも、どこか不思議な浸透力があります。言わば染み込んでいく浄化力。実際これ以外にも、ヒップホップやアブストラクト(抽象的)で激しい楽曲など、多様な表情をコロコロと覗かせる彼女は、まさにChaos属性(※自由を重視する悪魔側の存在)に当てはまるでしょう。

Wet  “Body”

3. 無色・現実・Neutral属性

光と闇。そのどちらかに属さずとも浄化されることは可能でしょう。現実を真っ直ぐに見つめ、ただ日々を一歩ずつ進むことで強くなれる。NYブルックリンのエレクトロポップ・ユニットWet (ウェット)の音楽は、日々を過ごす為に必要な仮面をそっと外し、素顔に戻ろうと語りかけてくるような優しさに満ちています。それと同時にインテリジェンスな強さを持つ楽曲は、何物にも染まらず歩むことへの勇気も与えてくれます。「中庸」という言葉に、しっかりとした意味を持たせる彼らは、まさにNeutral属性(※どちらも選ばない中庸の人間的存在)と言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか。天使だの悪魔だの、ワケ分からんわ、という声が聞こえてきそうですが、自分に合う浄化ソングを見つけると、すごくラクになりますよ、というお話でした。

ちなみに僕はどの曲も大好きです。

イヤホンをして、再生を押したその時から、いつだってそこは別世界なんですよ。(ショワ〜…  )