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「お手」も「待て」もしない理由


ネコはワンちゃんみたいにお手や、待てをしません。たまたま手を握らせてくれたり、何かをじっと待っていることはありますが、それは特に誰かの為だったり、ご褒美が欲しいからではないようです。


ではなぜ「お手」や「待て」をしないのでしょうか?


それは、ネコの幸せがそこにはないからです。


他の人に喜んでもらったり、何かのお役に立てたり、その事を通じてまた期待を寄せてもらえたり。僕らニンゲンはワンちゃんと同様に、そういう行為に幸せを感じる、という脳の作りをしています。


でも、考えてみて欲しいのです。
それって、そもそも本当に幸せに繋がっているのかな?と。


心理学において、「人が死ぬ前に後悔すること」という研究があり、そのナンバーワンが、

「人の期待に添って生きようとし過ぎた
    もっと自分の為に生きればよかった」

なのだそうです。


古来からニンゲンは、一人では生きられないという危機感から、群れを成して、協力し合って生きてきました。その上では、他人の為に起こす行動に快感が生まれたのは必然であると言えるかもしれません。


対してネコは、親子でもない限り群れを成さず、基本は単独(ないしは2匹くらい)で動きます。

他人からの期待は欲しがらない、今の自分の素直な感情を表現する、自分をもっと幸せにする。ネコはそういうシンプルな快感原則に基づいて生きているのです。


誰かの為だからといって、必要以上に「お手」や「待て」を繰り返していませんか?それはあなたの本来の幸せにきちんと繋がっていますか?もし、死ぬ前に後悔しそうなら、そういったものを手放して、今よりもう少しだけ気楽に生きてみてもいいのかもしれません。


猫様だって寂しいときはあります。そんなときは「ギュッてしてよ」と、ちょっと照れ臭そうにアピールしてくれます。

そう、わざわざ誰かの期待に応える必要なんかちっともないんですよ。


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