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上を向いて歩こう

専制者の夢が、僕たちの夢と同じなら、
僕たちは彼の言う事を聞いてその後に従うだろうか。

国家への幻滅を感じている。
それはまずコロナ禍で芽生え、次第に大きくなり、
ロシアのウクライナ侵攻で決定的になった。

僕たちはなぜ国家に拘束されなければならないのか。

もし、80年前の日本に生きていたら、
僕は日本という国を守るために、
進んで前線に行っただろうか。一億総玉砕を信じ、
アメリカ兵に向かって捨て身で向かっていっただろうか。

もし、今、ウクライナの首都キエフに住むウクライナ人だとしたら、
僕は、大統領の感動的な演説に共鳴して、
ロシア軍が来たら火炎瓶を投げて最後まで抵抗すると決意するだろうか。

もし、僕が、若くて健康的なロシア人男性だとしたら、
プーチン政府の命令に従って従軍し、
ウクライナの人々に銃口を向けるだろうか。

僕はコロナ禍とはいえ平和な日本に住む老人で、
前線に駆り出されることはない。だから、、、
反射的に反戦を唱える気にも、僕は到底、なれない。

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