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服作り



師匠に付きっきりで指導してもらって、約11時間かけて完成した1着。

ほぼ初めて縫う箇所ばかりで、見様見真似で進めた。



丸々縫い上げて思うことは、簡単なところはない。



ただ真っ直ぐ縫うところですら、生地の種類や手の置き方等で仕上がりに大きく差が出る。


本当にちょっとしたことで綺麗に仕上がるか仕上がらないかの世界ということを実感した。


そして、いかに効率よく、より綺麗に仕上がるかの工夫が苦労して生み出されているのかも。



この仕事は儲けることは出来ないとよく言われる。


確かに、こんな細かいところまでこだわりにこだわってやっていたら採算なんて合うわけがない。

けれど、少しでも綺麗なものを と、作る人の努力がある。


服をデザインする人がいて、
生地を織る人がいて、
パターンを引く人がいて、
裁断する人がいて、
縫製する人がいて、
付属品付ける人がいて、
販売する人がいて、、、



服1着が出来るまでには、こんなにもたくさんの人が関わっていて、その誰が欠けてもダメで。

決してAIには出来ないことで。


特別誰かがすごい!という訳じゃないのに、

どうして生産する側の工賃は安いのだろう。

どうして販売時に利率が跳ね上がるのだろう。


みんな平等ではダメなのかな?


確かに消費者の立場になったら、そんな高価すぎるものは買う気にならない。

服は毎日身に纏うものであり、必要不可欠。


今じゃとても手軽に買える価格の洋服が溢れかえっている。


とても有り難いし、毎日着るには気を遣わなくていい。


けれど、その安さからどんな問題が起きているのだろう。


1度か2度、着られたらゴミ。
1シーズンで終わり。

安さの背景に、生産者側の給料は見合っているのか?


いろんな疑問が出てくるけど、これは仕方ないで終わらせれるのか否か。


フランスのように、売れ残りの廃棄を禁止していくべきだと思う。


物に溢れすぎて1つ1つをどれだけ大切に扱うことが出来ているのか、考えていきたい。




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