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東大の男女比について思うこと(国際女性デーによせて)

読んでくださりありがとうございます。ぴーなっつといいます。

私は現在東京大学に通っているのですが、(少し出遅れましたが)3月8日は国際女性デーということで、東大の男女比について思うところを、少しだけ書きたいなと思います。
あくまでも一人の学生から見た東大像なので、へ〜こんなこともあるんだな、くらいで捉えていただけたらと思います。
また「なぜ東大に女性が少ないのか」というところには、このnoteでは迫っていません。


東大で周りを見渡すと、女性の少なさに驚きます

東大の女性比率は、2021年にやっと2割を超えました
正直、まだ2割か…と思いました。
せっかく頑張って東大に来たのに、なんだか絶望しました。
まさか東大でそんなことになっているなんて、と悲しくなりました。

※このnoteは東大にいる男性が嫌いだとかダメなやつだなどと言いたいわけではなく、あくまで男女比が偏っていることによってどういったことが起こっているのかを、体験をもとに書いてみたものです。

女性の少なさは、大学生活の至る所に影響します。
まず、キャンパス内を見渡すと圧倒的に男性が多いです。
キャンパス外の世界との乖離に驚きます。

キャンパス内を歩いて教室に向かい、授業を受けます。
授業によっても男女比は異なりますが、基本的に男性多数なことが多いです。
特に困るのはグループを作って課題に取り組むときで、自分以外が男性のグループになることも比較的多く、ちょっとだけ気を遣います。
発言するのが怖いと感じてしまったり、そもそもグループの輪に入りづらかったり…(私のコミュニケーション能力が低いだけだと言われればそれまでですが…)

サークル選びに関しても、色々と考えました。
「東大は女性が少ないから、やっぱり友達も欲しいし女性が多いサークルを選ばないと…」みたいな。
あと「サークル活動自体だけではなく出会いも目的としているようなサークルは避けた方が良いかな…」など。(これは男女比の話とは少しズレるかもしれませんが)
それから、2019年度の東大の入学式の祝辞で、上野千鶴子さんが"東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークル"について言及されていました。


こうした女子学生排除は警告されているにもかかわらず、今でも東大女子お断りサークルは存在するみたいです。
実際に私の友人も、「名目上は誰でも入れても、事実上は東大女子が入れないサークルがあるから、東大女子が入れる〇〇(競技名)サークルは数個しかないんだよ」と言っていました。
私の一つの考えにすぎませんが、こうしたサークルの存在が許されてしまうのは、東大の男女比が偏っており、男性視点の考え方(=東大女子お断りサークルをあまり問題視しない考え方)が許容されやすいから、もしくは無関心な人が多くなる傾向にあるからではないかと思います。
そういったサークルを女性が問題視したとしても、学内でマイノリティであることから、仕方ないか…という考えに至っても不思議ではないと思います。

東大で男女比率に絶望した後に、どうやって生きていけば良いのか

私個人的には、女性が少ないことで学内での自己効力感が感じられず、無力感ばかりを感じてしまうのが、一番辛いです。
結局東大も女性が少ないんだな…
ずっと男女比がほぼ変わってないな…
東大は女性が少ないから、女性の私が、女性にとってもみんなにとってもより良い環境を目指して訴えたとしても、無視されてしまうのかな…
これから社会に出て、もっと深刻で潜在的な差別があるのかな…
などなど。

そして、これから希望をもって東大に入学してくる学生たちが、東大ひいては社会の現状に絶望するのではないか、と悲しくなります。
男女平等と叫ばれているにもかかわらず、実はまだまだ平等じゃなかったなんて知ったら、希望を持てなくなってしまうのではないか。

東大で男女比率に絶望した私ができることは、次の世代が悲しい思いをしないように、責任をもって東大や社会の変革に貢献すること・真剣に考えることだと思います。
それについての具体的な話は、また別の機会に書き起こせたらと思います。


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