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バッファロー吾郎Aはヒップホップ

元々はヒップホップ用語で、広く音楽業界で使われる「フックアップ」という言葉がある。有名なアーティストが無名のアーティストを自分の楽曲にフィーチャリングしたり、自分のライブのフロントアクトに起用したりし、自分のフィールドまで引き上げて紹介するような時によく使われる。基本的に無償で、その人の才能に惚れ込んでフックアップするのは、ヒップホップ文化の美徳のひとつと考えられている。

2月28日に公開されたニューヨークのYouTubeチャンネルの看板コンテンツ「芸人トーク」に満を持してバッファロー吾郎A先生が登場した。

ニューヨークは至る所で、売れない時期に最初に自分たちのことを面白いと言ってくれて、イベントに呼んでくれたのはA先生で恩人だと語っている。まさにA先生がフックアップする側、ニューヨークがされる側。恩人との貴重なトーク、とても楽しく視聴しました。

ニューヨークはじめ、笑い飯、友近など無名時代に数々の芸人を自分たちのライブに起用していたA先生。アメリカのプロレス団体WWEのドキュメントを見て「スターがいないなら自分とこで仕立て上げるしかない」と思い、1ファンとして若手に声をかけていたと言う。A先生のフックアップ精神はヒップホップからよりもプロレスからの影響が強いのも面白い。

「さようなら花鳥風月」、「シン・りょう」などのヒットしたコンテンツはもちろん、最近では「ブラゴーリ祭り」など、ニューヨークがA先生からフックアップ精神をしっかりと受け継いでいるのはニューヨーカーならもちろんご存知でしょう。ニューヨークのフックアップ精神も大好きで、その答え合わせができるトークに胸が熱くなりました。

ヒップホップではなくプロレスの影響を語ったA先生ですが、太田胃散をサンプリングした「Thanks Good Medicine」など「元気が出るTシャツ」を販売しているA計画をのぞいてみると、ありとあらゆるものをサンプリングしていて、やっぱりヒップホップ精神も大きいな、と改めて。現在、竹若とのコンビ活動はほぼないバッファロー吾郎ですが、キングギドラばりのリユニオンも期待しています。



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