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忙しい人の為に言いたいことを無理矢理まとめると、
『ブスやデブなどコンプレックスになりがちな容姿をしている人の一部は自虐ネタを行うことによって自分のアイデンティティを作っている人がいる。しかし、人の容姿は一人一人の個性であり、自虐されるべきものは一つとしてない。

自分の顔や体を自虐ネタを通してアイデンティティにするのではなく、
自分の生まれつきの容姿を美醜関係なくアイデンティティとして誇ることは出来ないのだろうか。』
忙しい人はここでさようなら。
余裕がある方はここからが本題である。

まず、この記事を書く発端はこの意見に触れたことから始まる。

"バラエティ番組での“いじり”はイジメとなにが違うのか」「女性芸人への“ブスいじり”はセクハラじゃないのか」"※1

"ダウンタウン松本さんの番組での発言がセクハラであるという批判。つるし上げに対し、「こんなんじゃ何も言えない」「息がつまる」という声も出る"※2

要約すると、自虐ネタは本人が同意すればアリ派と本人が同意しようとセクハラであるというナシ派で意見が分かれている状況だ。

多くの人達のこれの反応は自虐ネタはアリかナシか、二元論的に語られがちだが、私は自虐ネタは概念から消えるた方が良いのではないかと考えている。

そもそも、何故人は自虐ネタをするのかというと、虐められない為である。人から虐められやすい、性質（太ってる、吃音など）を持ってる人の自己防衛なのである。
太っていると言われて泣いたら根暗だが、笑いに変えたらお調子者になれる。
そして、お調子者としてのアイデンティティを得るのだ。自虐をアイデンティティとして取り込んでしまったお調子者に自虐はしてはいけないんですよというと、自分のアイデンティティを否定されたような気持ちになり
"「こんなんじゃ何も言えない」「息がつまる」"※2
ということを言うのだと推測している。
でも、その前に人を虐めるのがいけないのだ。デブでも吃音でも、弄られない世界になればお調子者はお調子者にならず、違うアイデンティティを見つけることが出来たのでは無いかと私は思ってしまう。
私は虐めから生まれたアイデンティティが良いものだと私は思えない。虐めごと自虐も消えて欲しい。
ブスなんていない、人それぞれ顔の造形はちがう。それだけの話なのだ。それを自虐に変えてはいけない。ブスはアイデンティティにはなり得ないのだ。

確かに自虐ネタは一定の笑いは取れる。でも、笑いが起これば正しいのだろうか？
お笑い芸人のたかまつななさんは
"自分のコンプレックスや短所を笑いに変えた瞬間の喜びは大きい。"※1
と言っているが、この喜びは極端に言うと麻薬に近いものだと思っている。
自分をブスだと思っている人は美人と言われても心の底からは喜べない。美人と言われても嘘を突かれている、自分の考えを否定されているとしか思えないのだ。でも自虐ネタは自分の考えは否定されず、笑いの中心になれる。最高に気持ちいいだろう。
しかし、これでは永遠に自己肯定感は低いままである。たかまつななさんはブスを笑いに変えることより、自分がブスだという認識を改めなければならなと私は考える。たかまつななさんはブスではない。自虐ネタは禁じ手なのだ。

また、芸能界は分からないが、自虐ネタに頼らず人とコミュニケーション取ってる人の方が私の周りは多い。自虐ネタが無くなったからといって沈黙なんか起きない。
そして、自虐ネタがアリと思ってる人でも、自虐に頼らない人間関係の築き方を探してみて欲しい。確実にあなたのコミュニケーションの幅は広がる。

お笑い芸人の人達がなんでお笑いしているのかは一人一人違うと思う。しかし、大半は人を笑顔にする為やっているのだと思う。なのに、自虐ネタで一部の人達を確実に蝕んでいくのを良しとする理由がわからない。少なくとも不特定多数が見るテレビでやるべきではない。

私の失敗談だが、私の知り合いに少しおでこが広いのを自虐している人がいた。私はネタにして欲しいのだと思い、それを弄っていた。しかし知り合いはいじられたく無いから先に自虐していたのである。わたしは全く気づかなかった。
自虐ネタがアリという考えの方はいつのまにか嫌われないように気をつけて。

最後に、今まで自虐ネタを否定してきましたが、これは一個人の考えです。いろんな考えを持ってる人がいるのは必然なので私の意見に反対の人もいるでしょう。理由つきの反対意見は議論を深められるので教えて下さい。
また、私は知り合いにお笑い芸人もいない。お笑いもあまり見ないので、憶測で書いている部分も多いです。
人の人格形成から否定した論なので、割とヤバいこと書いてるなとは思ぃす。
それではここまでお読みくれて、ありがとうございます。さようなら。

参考文献・引用元
※1 たかまつなな「なにも言えない社会になってしまう前に」伊藤達也
（https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59900）

※2 お笑いをつまらなくしたのは誰か　セクハラの境界線 増沢隆太
（https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1901/25/news070_3.html ）

「裸一貫！つづ井さん」についてちょっと真面目に話させてくんちぇ〜 つづ井
（https://note.mu/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce）

ザ！世界仰天ニュース ・日テレhttps://note.mu/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce
右手を使うのが怖い芸人（http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20190806_06.html）

（参考文献は私が自虐ネタナシ派の為、ナシの意見多めです）

書いた人
ペンネーム、梨
千葉県出身、1995年生まれです。^_^