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エンジニアのキャリア自律を支援する福利厚生サービス「Pe-BANK カレッジ」ローンチ記者会見 レポート

2023年11月10日、PE-BANKはエンジニアのキャリア自律支援サービス「Pe-BANKカレッジ」のローンチ記者会見を行いました。


はじめにPE-BANK代表取締役社長 髙田幹也が登壇し、PE-BANKの事業内容や沿革について紹介。新たなサービス「Pe-BANKカレッジ」の提供に至った業界の状況や展望について説明いたしました。

3つのサービスによる総合的プログラム「Pe-BANKカレッジ」

続くPE-BANK常務取締役 高山典久のプレゼンテーションでは、「ウェルビーイング経営とITエンジニアのキャリア自律」というテーマのもと、「Pe-BANKカレッジ」誕生の背景とそのサービス内容について説明いたしました。

企業に所属する従業員が、自発的に自身のキャリアパスを描き、新たなスキルを身につけようとする「キャリア自律」が、結果としてウェルビーイング経営につながるという考え方を、企業やITエンジニアへのアンケートやヒアリングデータを基に解説。その「キャリア自律」をサポートする新しいサービスが「Pe-BANKカレッジ」であるとしました。
 
そのうえで、「Pe-BANKカレッジ」を構成する3つのエンジニア育成支援サービスを紹介。ITエンジニアが自身の市場価値を認識できる「ITエンジニアのスキルアセスメント」、従業員の副業を支援する「副業制度支援」、そして所属エンジニアがフリーランスになるためのノウハウを学び、フリーランスとして就業できる環境を所属企業が福利厚生として提供する「ネクストキャリア形成」について詳細に説明いたしました。

トークセッション~「”超”人手不足時代」において企業はどう人材活用を進めるべきか。ITエンジニアの「キャリア自律」の可能性

トークセッションでは、モデレーターとして作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏を迎え、法政大学キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科教授 梅崎修氏、PE-BANK常務取締役 高山典久に「キャリア自律」をテーマにトークを繰り広げていただきました。

○テーマ1:キャリア自律とは

トークセッションの冒頭、「キャリアを自分でコントロールするというキャリア自律にはどのような意味があるのか」と梅崎教授に尋ねる佐々木氏。
梅崎教授は「これからは個人が主体となり、一つの企業だけでなく、企業を横断していくようなキャリアを形成していく必要性がある」とし、その概念の歴史や現状を説明してくださいました。さらに、「企業は個人の自律をただ放っておけばよいのか、それとも企業側が自律をサポートするのが正しいのか、企業側も模索している最中なのでは」と現状の課題を指摘しました。

○テーマ2:キャリア自律にはリスクはあるが企業の成長には欠かせない

続く佐々木氏の問いかけは「企業がキャリア自律をサポートした結果、社員が辞めてしまったらコストが無駄になるのでは」という企業側の視点に立つもの。
これに対して高山は「大企業の人事は比較的ポジティブで、キャリア自律を促すことで積み重ねた経験を自社に還流していく、あるいは業界全体として人材の新陳代謝が図れるならメリットがあると、キャリア自律の可能性や価値の面を高く見ている」「一方、中堅企業は育てた人材を外に出したくない。社外に出て知見を広め、人材交流を図ってスキルが上がった結果、それで独立されてしまったらという不安を抱えている」と大企業と中堅企業で異なる傾向を指摘。
さらに、「キャリア自律にはリスクはあるけれど、プラスの要素あり、最終的には企業の成長には欠かせないものだと、丁寧に伝えていくとのが我々の使命」と語りました。

○テーマ3:将来を見通すことが難しいなかでも準備はしたいエンジニア

一方で、エンジニアはキャリア自律をどう捉えているのだろうか。「将来に向け、どうすればいいのか分からない。でも準備はしたい。準備のための情報やノウハウを得るためには費用がかかっても仕方ないと考えている。このまま今の会社の戦略に沿って自分がキャリアを築いていった結果、その先が保証されないのでは?というネガティブな理由が大きいようです」とPE-BANK所属エンジニアを対象に取得したアンケートの結果を紹介した高山。
「自分のスキルが将来的に役に立つのかを見通すことは難しいが、アンテナを立て続けることが重要で、それがキャリア自律という考え方につながると思う。そのためにも情報を日々キャッチアップして、自分で切り開いていくというスタンスが重要」と続けました。

○テーマ4:ウェルビーイング経営と「Pe-BANKカレッジ」との関係性

話題はさらに広がりウェルビーイングへ。「社員に対してウェルビーイングを提供しながら、どのように経営に活かしていけばよいのか」という佐々木氏の質問に対し、「長期的に生産性を上げるのなら、余暇の過ごし方やワークライフバランスを考えながら、いかに長く持続的にやりがいを作っていくのかが課題となります。これを定義して、これからのキャリアを考えてみるというのがウェルビーイング経営だと思います」と梅崎教授。
さらに「Pe-BANKカレッジが、ウェルビーイング経営にどう繋がっていくと思われますか」という佐々木氏の問いには、高山が回答。「自律というのは基本的に自発的に行動を起こすこと。自ら動くことにはストレスがあまりかからない。仕事をいくつも掛け持ちしても自発的にやる仕事はストレスなくできる。それがキャリア自律の本質だと思っています。それを「Pe-BANKカレッジ」を通じて日本のエンジニアさんにお伝えしていくことが、ウェルビーイングにつながっていくと思います」

○テーマ5:日本全体がウェルビーイングな状態で生産性を高めるために

「これから日本が成長し、誰もがウェルビーイングな状態で仕事をするためには、なにが必要か?」がトークセッションの最後のテーマ。
「人手不足という問題はある種の既定路線。これからの人材が質的にも高い生産性や高い能力を持ち、そのキャリア形成が止まってしまわないようにしなくてはいけない。そのためには、学び方を身につけられるある種のコミュニティのようなものが必要。それが日本経済を支える人的リソースを高め、新しい産業を生み出していく」と語る梅崎教授に対して、高山も「その通りで、生産性をいかに上げるかに集中すべきと思います。今はリアルの世界があって仮想世界がそれに従っていますが、WEB3.0のようなものがさらに進めば、仮想が主でリアルが従のような世の中も考えられます。もはやロケーションはビジネスにはほとんど関係なくなり、それを踏まえて、企業もエンジニアも生産性を高めるためにどうしたらよいか考えていくことになるのでしょう」と同意。
「テクノロジーが進化すれば、社会の基盤そのものが変わってくる。自動運転や生成AIがかすごい勢いで進化するのにあわせて、働き方や業務も変わっていく。それを踏まえて考え準備しておくべきということですね」と佐々木氏がトークセッションを結びました。


動画で見る(公式YouTubeチャンネル)


PE-BANKネクストキャリア支援研修サービス事業
https://pe-bank.co.jp/service/pe-bank-college/


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