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【エンジニアインタビュー⑧】クラウドファンディングで渡米したアメリカで刺激を受け高校在学時に起業 大船渡で活躍する若手エンジニア


◇エンジニア歴
小学生の頃、動画制作の編集ソフトがどうやってできているのか調べていくうちに、プログラミングに興味をもつ。いつか起業するという夢のため、
クラウドファンディングで渡米し、高校3年生で自身の会社を設立。
現在は地元企業のWEBサイトの制作や、医療系のシステム開発・改修など幅広い分野で活躍中。


“「YouTuberごっこ」がきっかけでプログラミングに興味を持ちました”

ITに興味を持たれたきっかけというのはどういったところからなのでしょうか?

小学校五年生くらいの頃から動画制作に興味を持ち始めて、当時は HIKAKIN さんなど結構有名なYouTuberの方が出始めた時期なのですが、友達とそれを見ていて「なんか真似してみようか」みたいになって“YouTuberごっこ”的なことを始めたのが最初のきっかけですね。
それで編集ソフトを触っているうちに、今度はこのソフト自体がどうやって出来ているのかがすごく気になって調べていくうちに、こんなふうにソフトウェアはできてるんだっていうことを知って、プログラミングに興味を持ったという感じですね。

そこから高校三年生のときに会社を設立したと伺いました。起業しようと思ったきっかけはどういったところにあったのでしょうか。

起業したいという漠然とした思いは小学生の頃からあったのですが、“YouTuber”をきっかけにパソコン興味を持った経緯で、中学生の頃に市が開催しているプログラミング塾的なものに入らせてもらいました。
基本的なプログラミングは出来たので、社会人の部に入れて頂いて、そこで初めてWEBプログラムで使うような言語を触りました。
高校に進学し二年生に上がる前くらいですが、そのプログラミング塾の人脈経由で知り合った社長さんに「サウス・バイ・サウスウエスト」という毎年3月にアメリカで行なわれているイベントに参加してみないかと声をかけられました。行くならクラウドファンディングでと思い、それで成功して渡米したのですが、現地でいろいろ刺激を受けたのが大きかったですね。
そもそも大学進学に興味なかったのと、どちらにしろ、もうこの仕事に就くなと思っていたし、起業したいという夢があったから、じゃあ、ちょっとこのタイミングでやるのも面白いかなと思って、その年の1月ぐらいにはもう準備を初めて4月に設立っていう感じです。

起業にあたり取り組んだことや苦労した点はありましたか?

やっぱり未成年の壁というのもそれなりにありました。
法人登記をする際の書類に保護者の同意書みたいなのが必要で、大船渡から盛岡の登記所に出しに行って、その帰り道に電話がかかってきてその肝心な同意書を添付し忘れていたとか色々ありましたね(笑)
でも、最近は会社設立のためのツールとかにも恵まれているので、さくっと作れた印象です。

“時間を忘れてコードを書いていることも・・・。フリーランスとしての働き方”

現在は法人で直接受注しているお仕事とPE-BANKからご紹介させていただいている案件とあると思うのですが、どういったお仕事をされているのか、それぞれでお伺いしてもいいですか?

法人で直接受けているのは地元企業のWEBサイトの制作や、医療系のシステム開発や改修などです。フルスクラッチで作ったものだとWEB問診のシステムを作成しました。ほかには様々な企業のDX系ですね。業務フローに従ってこういう部分を自動化できないか、といったご要望にお応えしています。
PE-BANKからの案件は守秘義務もあるので詳しく言えないですが、同じく
医療系と販売管理のシステムを今やっている感じです。

お仕事の働き方としてはどういう形になるんですか?

ほぼ同時進行ではあるんですけど、月~金はPE-BANKからの仕事に集中し、それ以外は土日とか月~金の午後6時以降とかに進めている感じですね。コードを書くのは好きなので時間を忘れて書いてたりしますね。

PE-BANKを知って頂いたきっかけは?

知り合いの知り合いの方から、PE-BANKから案件を受けているよみたいな話を聞きました。僕自身があまり営業は得意じゃ無い方で、案件探しに結構困っていたので良いかなと思って登録させていただきました。

実際に経営者になられて変化したことはありますか?

良いのか悪いのかはわかりませんが、いろいろな物事に対して純粋な目で見れなくなったっていうと、ちょっと言い方あれですけど、ビジネス的な視点でものを見るようになりましたね。
娯楽的なものをただ楽しむだけじゃなくて、「これってどのぐらいコストがかかっているのかな」「売上的にはこうだから・・」とか。そういう目線で物事が入ってくるようになった感じがしますね。

スキルアップのために取り組んでいることはありますか?

とにかくコードを書くこと。あとは就労支援の仕事でエンジニア目指している方向けのメンターとか、小中学生向けのプログラミング講師をやっていたりするんですけど、そういった「人に教える」ことで自分の理解度も上がるみたいな部分がかなりありますね。
あとはネットに転がっているオープンソースのソースコード読んだりとかを割とやっています。

横のつながりを作るために取り組んでいる事などはありますか?

そうですね。それこそ最近になってやっと動き出したんですけど、割と人が集まるような場所に積極的に行くようにはしていますね。
家に居る時間がこの2~3年長かったので、正直、結構引きこもり体質になっちゃったところがあって、ちょっと外出るの怖いなみたいな感じがあったのですが、最近少しずつ、起業家やエンジニアのコミュニティに出たり、そのへんを大事にして動いている感じですね。
で、そういうイベントやワークショップの後に親睦会とかがあって、そういった所で人と繋がったりとかっていうのは結構ありますね。

“あの時こう言えたら・・・フリーランスとして活躍するために必要なものはコミュニケーションスキル”

今後独立や起業を目指す方へ、これをやっておいた方が良いといったアドバイスはありますか?

自分の立場で言って良いのかわかりませんが、自分の感覚で言うと、
やっぱり計画と目標設定をしっかりすることかと思います。
自分は「起業したい」っていう勢いだけで出て行っちゃったので、結構
バタバタがあったので、もう少しちゃんと計画を持って、この時期までに
こういうことを、といったマイルストーンじゃないですけど、短いスパンで立てて行く方が良いですね。

フリーランスが活躍するために必要なスキルは何だと思いますか?

自分が困ったところで言うとコミュニケーションスキルですね。
とくにここ数年引きこもり気味だったので、人から割と逃げてきたみたいな感じなので。
最近は良くなってきたかなと思うのですが、やっぱりコミュニケーションは何をするにも大事で、エンジニアとしても、経営者としても必要かなって思っています。
今思い返すと、うまい具合に話ができなかったことで仕事に繋がりそうなチャンスを失ってたなと思うので、ちゃんと相手の意思を汲み取って、その時にこういう感じの提案が出来たら良かったなとか思いますね。

最後に今後の展望についてお聞かせください。

そうですね、高校時代からこの世界でやってきているなかで、一種の“星”にならないといけないなと感じています。それこそ大船渡ってあんまり都会でもないし、特に目立った特色も無くて、まあ最近で目立っているのは
「佐々木朗希選手」くらいじゃないですか(笑)
そんななか、大船渡でもこう活躍できるんだ、こういったものを生み出せるんだ、と伝えられるモデルケースになれたらいいなというところが個人的な目標の一つです。
あとはせっかく物を作る仕事をしているので、社会インフラじゃないけど自社のプロダクトで世の中が回ればいいなといった野望的なものもあったりしますね。

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