いつもと変わらない言葉

これは絶対に忘れたくないなあと思っているんだけど、
わたしが大きな手術をすることになって入院した時の話。

もともと、彼とわたしはまめに連絡をとり合っていたほうだと思う。
婚約していたので手術の結果等は親から連絡がいくようにしていたけれど
手術前日に電話をしたときに、しばらくスマホは触れないかもしれないなぁと伝えていた。

そしたら
「とりあえずいつもどおり、朝と 仕事の昼休みと 帰ってきてからは返事がなくてもLINEするよ」
と言ってくれて。

2日後くらいにはさすがに直接連絡できるだろうとたかを括ってたわたしだったが、
スマホを触れたのは手術から4日が過ぎた後の事。
正直その間は本当に地獄で、もう普通の生活に戻れないんじゃないか、そしたら結婚の話もわたしから断らなくちゃなぁ、とか痛みと身体のつらさ以上の絶望感で気持ちはぐちゃぐちゃだった。

スマホの電源を入れて、LINEを開いて、彼からの大量のメッセージに一瞬 怖気付く。
本当に大丈夫なの?とか無事でいてくれ、みたいな深刻な言葉の嵐を想像していたから。
それを怖いと思ったのは、そこに自分たちが描いていたお気楽な未来とは、大きすぎる壁があるように感じたからだと思う。

実際開いてみたら、約束どおり毎日3〜4通ずつメッセージがあって、内容は拍子抜けするほどいつもどおりだった。笑
実際は一筋縄ではいかなかった手術だったけど、それに触れることなく「手術成功おめでとう!」
そこからは
「今日はカレー食べた。またxxの作ったカレー食べたい」とか。本当にたわいもない。笑

それに心っっっ底、わたしはほっとした。
あぁ大丈夫だ、と術後初めて思った。
感動的なメッセージとかじゃなかったけど何より救われたんだよね。、

彼と電話で話せたのはさらに3日後くらいだったかな?
わたしの声を聞いた彼の声が、すごくほっとしたような声だったから、改めて心配をかけたことや、くれたLINEが彼なりの優しさだったことを考えさせられて、言葉にし難い気持ちになりました。

あのときは、ありがとう。
終わり方がわからない。笑

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