癌とわかった時にすぐしたこと・・・
今日は快晴 外が輝いて見える
ここから続いています
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原発不明癌ということがわかった時、まずしたのは、仕事の手配とかなんだけど、・・・
それと同時にしたことがある。
美容院に行く!
わたしの行きつけは、原宿にあって(おほほ、セレブだものですから)、関東方面仕事の時にやりくりして(交通費浮かせるために・・・おほほ、二流のセレブだものですから)、通っている。
美容師のAさんは、年齢不詳のしなやかなスピリチャルな女性で、技も一流。
関東最後の仕事にくっつけてカットしてもらった。
「ほら、なんとなくかまわなくなって、いかにも病人みたいな感じになりたくないのよね」
「大丈夫。Pecoさん、髪切りに行ってあげるから」
泣ける〜
「でも、Pecoさんの髪、つやもあるし、しっかりしているし、病気の人の髪じゃないのよね。病気の人の髪って、わかるのよ」
百戦錬磨の美容師さんの言葉に
「やっぱり、私も誤診だと思っているのよ」
そして、次は髪染め。
Aさんの美容室では、ヘナ染めはしてくれないので、こちらは、地元の美容室に通っている。
毎月、染めてるから、もはや自分の白髪がどのくらい増えているかわからない。
でもね、まばら黒髪になっちゃうと、急に老けた感じがするから、これも入院前必須。
次は、ネイル。
ネイルなんて、普段してないんだけど(おほほ、三流セレブだものだから)手も足も爪が割れやすい。
ネイルをしておけば、補強されて割れにくくなる。
しかも、そのお店は、ジェルネイル以外にシールネイルがある。
ジェルネイルは、長くなって切った時に爪とネイルの間の隙間に水が入って細菌感染でグリーンネイルといわれる恐るべき爪になることがあるらしい。
そのため一旦ジェルネイルに手を染めると、毎月、プロの施術を受け続けなければいけないジェルネイル地獄にはまるのだそうだ。
娘にそう脅かされて不精者の私(もはや、セレブとは言えない)は、あわててジェルネイルをオフした。
シールネイルは、爪切りで切っても大丈夫。
「入院することになると思うから、このあとネイルサロンに行くんだ」
と女子会ランチで言ったら、
「爪の色で健康状態見るからカラーネイルはだめよ」
と言われ、足の爪はシールネイル、手の爪は、普通の透明マニュキアにした。
でも、入院してみたら、一度も爪の色みられたことない・・・
そして、歯医者。
ちょうど、その頃、右下奥歯が病んでいて、医者に
「残しますか、抜きますか」
の選択を迫られていた。
「残しても、今回のように、また、膿んでいたくなることがあるかもしれませんが、神経が残っている歯ですから、どうしましょう。
抜いても、奥歯は骨が再生して、歯茎も盛り上がってくるので、食べるのには差し支えがないですが」
「できるだけ残す方向で」
と、返事しておいたのだけど、病気を聞いて、免疫が下がって、歯まで痛くなったら最悪だなと歯医者に電話した。
「病気になったので、抜くことにしました」
病名を聞いた歯医者は、
「抜いていいかどうか、医者に確認してください。抜くことで、癌が刺激されて、広がることもあるかもしれないので」
そんな可能性もあるのか。
そこで、最初に行った愛知の病院で、
「傷んでいる歯があるので抜こうと思っているんですけど、いいですか?」
と聞くと
「ぜひ、抜いてください。
骨の治療が始まると、歯を抜くリスクがある薬も使うことになります。
今のうちに抜いておいてください」
で、親知らず以外、はじめて歯を抜いた。
そして、昨日、来週から始まる治療の前に口腔歯科の診察を受けた。
骨を溶かす薬を入れるので(なんだか怖い響きでしょ。この治療の薬についてはまたいずれ書きます)、歯の状態が重要なのだそうだ。
歯槽膿漏とか虫歯の状態が悪いと、副作用があるので、使えない薬らしい。
「歯も抜いてきてあるし、歯茎の状態もいいですから、問題ないですね」
と褒められた。いえ〜い。
私の治療をしてくれる医師は、呼吸器外科だけじゃなく、放射線科、整形外科、口腔歯科・・・その上、多くの看護師、看護助手、薬剤師・・・と、医療チームになっている。
VIP気分。
あ、わたしセレブじゃなくてVIPだったのね。
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ここにつづきます
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