pecoco

地球の片隅で手作りしながら生きてます。

pecoco

地球の片隅で手作りしながら生きてます。

最近の記事

価格の裏側に

「ごはん、どぞー」 小さな手で鍋に見立てた可愛らしいサイズのバケツを差し出してくれる。中には葉っぱや小石、花びらがたくさん入っている。 我が家がさほど広くないのもあって、雨が降らない限りは子どもとほぼ毎日公園へ行く。 着いたら滑り台に始まり、ブランコ、シーソーなどの遊具で一通り遊び、終わると砂場で穴を掘ったり、雑草をちぎってお料理ごっこを楽しむ。 だいたい2時間くらい遊んでいる。それも午前と午後の2回。 そんなわけで紫外線にやられて帽子があっという間に色褪せる。毎年

    • トマトの救済策

      美味しいだろうか、甘いだろうか。 どきどきしながら、トマトを枝からもいで水道で洗う。 コロンと可愛らしい曲線を描く、艶やかな小さな実を口に運んで噛んでみる。 「う、すっぱい。」 田舎で育った私は近所の家々が皆そうであったように、家庭菜園で自宅で食べる分の野菜を育てていた。 冬場は白菜、ほうれん草、小松菜、キャベツ、ブロッコリー、初夏にはえんどう豆に始まり、玉ねぎとジャガイモの収穫が終わる頃きゅうり、トマト、茄子などが食卓に上がった。 祖母は野菜作りがうまく、多めに

      • 命をつなぐ

        「あと4時間もある。」 小さな窓から見える景色はこの一週間、ほとんど変わらない。流れる雲を見ながら、あと4時間も退屈な、床に伏してばかりの時間を過ごさないといけない。 初めての妊娠を夫と喜んだのも束の間、流産の危険があり、私は即日入院することになった。 24時間の点滴に加えて、毎朝肩に注射する。トイレと食事以外、起き上がる事を禁止された。 寝てばかりなんて楽そうだと思うかもしれない。 だがそんなのは最初の3日くらいだ。テレビを見ようにも薬の副作用だろうか、ピントが合

        • 帰省のあと、旅のあと

          帰省や旅のあと、冷蔵庫を開けてがっかりする。くたくたに疲れているのに、中には何もない。 いや、冷凍庫には買い置きの魚や肉があるが、どれもすぐには食べらない。調理が必要だ。疲れているのに。 あぁ、疲れているからこそ、自分の作った料理が食べたい。 あきらめて野菜だけでもサラダにしようと野菜室を開けたら、しなびて柔らかくなった人参を発見する…。 親元を離れた頃の、情けない思い出だ。 せめて野菜だけでもすぐ食べられる状態で保存できないのかと思案した結果、手作りピクルスに出会

        価格の裏側に

          家具とともにに生きる

          平成が終わり、令和のスタートに合わせて何か始める方は多いと思う。 でもあえて平成の終わりに新しいことをスタートさせてみようと、平成最期の日にnote始めてみた。 終わるばかりでは寂しいし、平成の名残りを感じながら生きたいという思いもある。それくらい大きな変化が身に起こったからだ。 便利さばかりがもてはやされる時代になり、私自身も恩恵を享受しているが、面倒だけど次の時代も一緒に生きて行こうと思うものがある。家具だ。 岡山県のモモナチュラルいうメーカーの家具でもう長い付き

          家具とともにに生きる