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スイミングは、アトピー性皮膚炎や喘息に良い?悪い?

スイミングに関する質問は少なからずあります

アトピー性皮膚炎や喘息があっても、スイミングをさせたいというお考えはとても理解できます。

一方で、「プールには塩素が入っているし、かえって消毒になってアトピーにはいいのでは?」といったご質問や、「スイミングは喘息にいいんじゃないの?」という疑問も良くお聞きします。

スイミングと喘息の関連は簡単には説明できず、むしろ悪化容認になる可能性も示唆されています。

そこで、このテーマに関してエビデンスをまとめてみました(まだエビデンスが不十分な点もあるのできれいにまとめるのは難しいのですが)。


この記事は「医療関係者向け」です。でも、ご興味がある方はだれでもOKだと思います。

このテーマに関する、論文から述べた総論は少ないです。コメントもいただきましたのでご紹介させていただきます。




===更新履歴===

2019.1.28 初版 第1~第4章公開
2019.1.29 第2版 細部の修正 
2019.2.2 第3版 番外編の追加
2019.5.2 第4版 新しい文献の追加・目次機能の追加(150円に値上げ)


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第1章 アトピー性皮膚炎や喘息があってもスイミングをさせたいという希望は多い


 1.1 スイミングでアトピー性皮膚炎が悪化する可能性がある

本邦では、スイミングは幼児から小学生において最も人気が高い習い事なのだそうです。

臨床スポーツ医学 35(6): 616-622, 2018.

しかし、「プールで皮膚が悪化した」という親御さんからの話を聞くこともよくあります。

そして確かに、アトピー性皮膚炎のお子さんがスイミングをすると皮膚が痛んでしまう可能性が指摘されています。


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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊