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食物アレルギー、「微量に含まれる食物」にどれくらい気をつければいい?

微量の食物蛋白質に、どれくらい気をつけなければならないのか?

食物アレルギーを持つお子さんの保護者さんから、「食器を食洗機であらっても、やっぱり混入に心配しなければならないでしょうか?」という質問を受けることがあります。

確かに、患者さんによっては、信じられないくらい微量でも症状があるお子さんもいらっしゃるので、全てにおいて言えるわけではないのですが、ほとんどの場合は微量混入には耐えられることが多いと予想できます。

注;この原稿には細かい単位がでてきます。
1g = 1000 mg = 1000,000 μg = 1000,000,000 ng になります。
『微量』というのは μgのオーダーになります。

このテーマに関する報告や総論はほとんど見かけません。見かけたとしても、引用論文がほとんどないのが現状です。

そこで、そのテーマに挑戦してみることにしました。


この記事は「医師向け」です。でも、ご興味がある方はだれでもOKだと思います。初版で英文論文9本、和文論文2本を引用してまとめています(7312文字)。


===更新履歴===

2019/4/7 初版 第1章~第6章公開
2019/4/8 第2版 まとめの公開、その他細部の修正・イラストの挿入
 

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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊